「スポーツチームを応援するこの街の形は特別」
2017-18シーズンからセブンティシクサーズに2シーズン所属したベテランシューターのJJ・レディックが、地元紙『Philadelphia Inquirer』にファンへの感謝の気持ちを伝える一面広告を出した。
「フィラデルフィアの街へ」と題されたレディックからの惜別メッセージは、以下の通り。
「素晴らしい経験をさせてもらえて感謝している。この2年が忘れられないシーズンとなったのも、フィラデルフィアとファンの情熱、エネルギー、インテンシティがあったからだ。スポーツチームを応援するこの街の形は特別で、フィラデルフィアでプレーする感覚は他の街にはないもの。僕は、幸運にもセブンティシクサーズのジャージーを着ることができた。短い間だったけど、この街でとても大切な関係性を築くことができた。僕と家族にとって、フィラデルフィアはこれからも特別な場所であり続ける」
ペリカンズへの移籍が決まったレディックだが、以前からシクサーズとの再契約を希望しており、ラプターズとのカンファレンス・セミファイナルで敗れた後、言葉に詰まりながらもこう語っていた。
「僕たちがプレーしているチームスポーツは、人と繋がるところが良い。この競技を素晴らしいものにしている要因がそれであり、僕が楽しめている理由でもある。チームメートやコーチだけじゃなく、サポートスタッフ、トレーナー、映像分析担当のスタッフも含めて、50人から70人くらいの人間と繋がっている。ロッカールームに戻って、シーズンを振り返る時に最初に頭をよぎるのは、家族同然の彼らと、毎日のように顔を合わせられなくなるということ。それを考えると感傷的になってしまう」
レディックにとってもシクサーズを離れるのは簡単ではなかっただろう。だが彼は、自身のキャリアと家族にとってベストと思う決断を下した。今回の一面広告がなくてもシクサーズファンは理解を示しただろうが、レディックの思いをあらためて知ったことで、これからも両者は良好な関係性を保てるはずだ。
ICYMI: JJ Redick took out a full page ad in today’s Inquirer to say thank you to the #Sixers fans in Philadelphia. pic.twitter.com/liVzT0QVIk
— Sarah Todd (@NBASarah) 2019年7月7日