
バスケからは距離を置き、ビジネス界で生きる覚悟
現地1月24日、ユナイテッド・センターでのセルティックス戦。同点で迎えた残り14秒からの攻めで、ジョシュ・ギディーからコービー・ホワイトを経由して送り届けられたパスを受けたケビン・ハーターが3ポイントシュートを決め、ブルズは114-111の勝利を収めた。
この日はここからが本番。デリック・ローズの永久欠番式典に向けて、快勝で舞台は整った。かつてのチームメートやコーチから数えきれないほどのメッセージビデオが送られ、トリビュート映像が流れた後、『この街の息子』として紹介されたローズが登場すると、2万2000人のファンが笑顔で出迎えた。ゲストとして元チームメートのヨアキム・ノアやタージ・ギブソン、ルオル・デン、そして全盛期の彼をコーチングしたトム・シボドーも招かれていた。
式典を前にした会見で、ローズは「泣いてしまうかもしれないけど、それは僕だけのためじゃない。試合を見てくれた人たちすべてのため。僕たちの背番号が掲げられるんだ」と語り、「シカゴの厳しい天候は分かっていて、それでも足を運んでくれるファンには感謝の気持ちしかない」と続けた。
2024年9月に現役引退を発表した後、ローズはあまり表舞台に立っていない。彼はバスケ界ではなくビジネス界に打って出ようとしており、最近は家族とともに生活拠点をシカゴに移した。
「僕は引退後に向けて意図的に行動してきた。最近はオンラインの時間を減らして本を読むようにしている。オフラインで過ごす時間は、子供たちと向き合う時間でもある。それぞれ子供の個性に合わせた教育を考えている。長男のPJは13歳で、あまり厳しく管理せずに一人の人間として尊重している。それが僕のやり方だ」
「試合を見に行く以外は、バスケからは距離を置こうとしている。冷たい言い方に聞こえるかもしれないけど、そうじゃないんだ。僕は37歳で、同世代の人と同じように次に何をすべきか考えている。これまでスポットライトを浴びていたから『引退後もバスケ界で』と期待されるけど、僕は別の道を進みたい。マジック・ジョンソンのように一握りの人しか到達できないレベルのビジネスの世界に行きたいんだ。ものすごく努力が必要だけど、生まれてからずっと努力してきた人生だから大丈夫だと思う。僕は物静かだから、理解が遅いと思っている人もいるかもしれない。でも僕は『ただのアスリート』以上のことをしたくて引退した。僕が長年何を考えてきたか、これから見せるつもりでいる」
彼を愛し、リスペクトする多くの人たちが見守る中、ローズの背番号1はユナイテッド・センターに掲げられた。愛情に包まれた素晴らしい一日となったが、バスケ選手ではなく一人の人間としてのローズは、この先の人生を見ている。これからの新たな挑戦に興奮しながら、「毎日が新しい発見の連続で、面白いよ」と彼は語った。