須藤タイレル拓

前回王者のゲインズ「自分のパフォーマンスを誇りに思う」

1月17日、『Bリーグオールスター2026』の各種コンテストが行われ、『ダンクコンテスト』で須藤タイレル拓(ファイティングイーグルス名古屋)が初の栄冠を手にした。

『ダンクコンテスト』は制限時間60秒間に1回のダンクチャレンジを行う。成功した時点で終了だが、制限時間内であれば外した場合にも再挑戦が可能。予選は各選手のダンクチャレンジを審査員がそれぞれ10点満点で審査し、得点の高い上位2名が決勝へと進出。決勝は会場の観客と配信を観ている者のSNS投票でチャンピオンを決定する。

最初に登場した佐藤誠人(群馬クレインサンダーズ)は、ワンハンドアリウープ360°を試みるも、制限時間以内に決められず39ポイントに終わった。続いて登場したフランシス・ロペス(ファイティングイーグルス名古屋)はボースハンドのダブルクラッチリバースダンクを決め、48点の高得点を叩き出した。3人目の須藤タイレル拓はワンハンドのアリウープ360°を成功させ、ロペスに並ぶ48点を記録した。そして、最後の試技者となった前回王者のアンソニー・ゲインズ・ジュニア(鹿児島レブナイズ)は、肘をリングまでねじ込む『エルボーダンク』を成功させ、50点満点を獲得。こうして、2位タイのロペス、須藤を含む3名が決勝へと進む、史上初の大会となった。

決勝戦1人目はロペスで、ボースハンドのウインドミルリバースダンクを成功。2人目の須藤は空中で股の間を通す、レッグスルーダンクを1発で成功させた。そして、最後のゲインズ・ジュニアは元チームメートの森田雄次(長崎ヴェルカ)を飛び越える、パワフルなダンクを一発で決めた。

甲乙つけがたい、ハイレベルな戦いとなったが、ファン投票の結果、須藤が57%、ロペスが29%、ゲインズが14%の票を集め、須藤が初優勝を飾った。

須藤は「僕は初出場で、前回王者のゲインズ選手がいて、豪快なダンクを皆さんがカマしている中で自分の実力をしっかり出せて良かったです。めちゃくちゃ緊張してて、今もまだ緊張が解けなくてちょっと滑舌が悪いです(笑)」と、素直に喜びを表すと、このようにコンテストを総括した。

「1本目は『360°1人アリウープ』、2本目は『イーストベイ』です。2本目に何をやるかは頭が真っ白で、最初に思い付いたダンクをやりました。大学でも何回か成功していて、今朝の練習では行けるかも、行けないかもって感じでしたが、2人のダンクを見たら『やるしかないな』と思って。決まってホッとしました。自分は小さい頃から声援があった方が実力を発揮できるタイプで、みんなに声を出して煽ってもらって、それで鼓舞してもらえました。最初は会場の音が大きいと思ったんですけど慣れて、みんなを煽ってダンクを成功させて、お互いにwin-winな流れになって素晴らしいダンクコンテストになったと思います」

一方、会場の声援は最も大きかったものの、ファン投票の結果が伸びなかったゲインズは「判定をリスペクトするから、自分が優勝すべきだったとは思わない。でも、自分のパフォーマンスを誇りに思うし、皆さんにその姿を見せられてうれしかったよ」と語り、こう続けた。

「バスケは楽しいスポーツだから、前回王者のプレッシャーなんて感じなかったよ。いつものように楽しんでプレーするだけだった。ただ、『ベテラン(32歳)でもまだまだやれることを証明したい』という気持ちはあった。若い選手と一緒になってもまだこれだけ跳べるんだ。その目標は果たせたと思う。1本目のダンクは、誰かに『好きなダンカーの中にビンス・カーターは入っているか』と聞かれて、そこから『僕もあのダンクをやってみよう』と思い付いた。2本目は、まだやったことのないダンクに挑戦しようと思ってユウジ(森田)に頼んだ。彼には『協力してほしい』と伝えただけ。3年間一緒にプレーして、ともに昇格を経験した。多くの試合を戦った仲だからね」