
中と外のプレーバランスが向上、シアカムとも好連携
ジェイ・ハフはNBAキャリア5年目のストレッチセンターで、過去4シーズンで4つのクラブを渡り歩いた。今オフ、想定外に退団してしまったマイルズ・ターナーの穴埋めとしてペイサーズに目を付けられ、5つ目のクラブに所属することになった。
タイリース・ハリバートンが長期欠場中とあってペイサーズは上位進出が見込めない。ハフの立ち位置は「センターを手軽に穴埋めできる選手」で、大きな期待をされていたわけではないが、彼にとっては自分の価値を示す絶好のチャンスだ。これまで2試合しか先発経験がなかったが、今シーズンはすでに22試合に先発している。
昨シーズンは40.5%を記録した3ポイントシュートを武器に、フロアを広げられるのがハフの持ち味だが、今シーズンはそれ以上のパフォーマンスを見せ始めている。
パスカル・シアカムは言う。「ジェイは時々、自分が7フッターであることを忘れてしまう。だから『ゴール下へ行け、ダンクしろ』と言うことで、自分の強みを思い出させるんだ」
シアカムとフロントコートで組めば、相手ディフェンスの注意はオールラウンダーのシアカムに集中する。そこでハフがゴール下で力強いプレーを出すようになると、黒子役ではなくスタッツを残す活躍ができるようになった。
現地1月16日のペリカンズ戦では、インサイドにサイズがなく、スイッチを多用する相手にハフが29得点を記録。3ポイントシュートを3本決めたが、それ以上にミスマッチを突いてゴール下で勝負するアグレッシブな姿勢が目立ち、今シーズンここまで3回記録していた20得点からキャリアハイを大きく更新した。
それでもハフは「試合に集中していて、キャリアハイのことは全く気にしていなかった」と言い、試合後の会見になってようやく「ダンクを1本失敗しているから、あれを決めていれば30点超えだった」と悔しがった。
「リバースダンクは僕の得意技だから、失敗しちゃいけなかった。なぜそうなったのか自分でもよく分からないけど、普通にダンクしても届くかどうかギリギリの位置から踏み込んでしまって、空中で『これを決めたら盛り上がる!』と思った次の瞬間に『これは全然届かないぞ』と考えが変わった。結局、リバースに行こうと腕をひねって、ただボールを放り出してしまった。あの恥ずかしい動画があまり拡散されないといいんだけど(笑)」
シアカムはクスクス笑いながら「あれで僕はアシストを1つ損したんだ。そりゃ文句を言うよ」とハフの失敗に触れたが、「でも、中から外、外から中とプレーを使い分けながら、チャンスで迷わずシュートを打てるようになってきた。そういうプレーを続ければ、今日のようなパフォーマンスに繋がっていくよ」と、新たな仲間への期待を語った。