大阪薫英女学院

三輪が30得点13リバウンドのダブル・ダブル

12月28日、桜花学園と大阪薫英女学院がウインターカップ決勝戦で激突した。

桜花学園は準決勝で欠場したイシボ ディバインが先発したが、痛みがあるのか開始1分47秒で交代し、その後コートに戻ることはなかった。ともに内外から得点するバランスアタックで点を取りあったが、薫英の0アシストに対し、4つのアシストと得点効率で上回った桜花学園が24-20とリードして第1クォーターを終えた。

その後も桜花学園のペースが続く。竹内みやがキレキレのドライブで得点し、勝部璃子も持ち味のシュート力を生かし、ともに第2クォーター早々に得点を2桁に乗せる。ベンチメンバーも自分の仕事をこなし、ドライブから加点していった桜花学園は、山田桜来の得点で残り4分42秒にこの試合最大となるリードを14点に広げた。苦戦が続いた薫英だったが、ここまでペイントエリアのシュートがリングに嫌われていたエースの三輪美良々が立ち直り、連続得点を挙げて35-44と点差を1桁に縮めて前半を終えた。

後半に入ると、今度は薫英が主導権を握る。デュフェンスの強度を上げてタフショットを強いると、インサイドのスペースを有効に使ったオフェンスで反撃。桜花学園の的を絞らせないオフェンスに手を焼き、押し返される時間帯もあったが、三輪がこのクォーターだけで12得点の爆発を見せ、51-54と1ポゼッション差に迫った。

そして最終クォーター開始1分30秒、三輪が3点プレーとなるバスケット・カウントを決めて追いつくと、残り6分18秒には細澤幸生がポストプレーをねじ込みついに逆転した。その後はインテンシティの高い守り合いが続いたが、三輪の得点に加え、要所で細澤が速攻を決めた薫英がわずかに抜け出し、最終スコア66-61で勝利。悲願の初優勝を成し遂げた。

薫英は三輪がゲームハイの30得点に加え13リバウンドのダブル・ダブルを記録し、松本 璃音が8得点で続いた。一方、桜花学園は勝部と竹内がともに14得点、山田桜来も12得点を挙げたが、ドライブの精度が時間がたつにつれて落ちてしまった。