圧倒的な得点力を誇る長崎がホームの声援を背に戦う
第2節からここまで西地区の首位を走る長崎ヴェルカ（23勝3敗）は、7連勝で東地区1位の千葉ジェッツ（22勝4敗）と対戦。越谷アルファーズ（10勝16敗）はBリーグ史上初開催となる、さいたまスーパーアリーナで宇都宮ブレックス（21勝5敗）と対戦する。
今節の最注目カードは東西首位攻防戦となる長崎と千葉Jの対戦だろう。長崎はここまで2桁連勝を2度も達成するなど今シーズン、最も成長著しいチーム。新加入のイ ヒョンジュンやスタンリー・ジョンソン、アキル・ミッチェルがスムーズにチームへフィット。そこにジャレル・ブラントリーや馬場雄大とチームを牽引してきた既存選手がマッチしている。中でも山口颯斗は今シーズンの3ポイントシュート成功率が45.6％と、46.5％でチームトップのヒョンジュンに続く数字を叩き出しており、侮れない存在となっている。
千葉Jのオフェンスも脅威だ。富樫勇樹とジョン・ムーニーによるピック＆ロールは分かっていても止めることが困難で、前節の横浜ビー・コルセアーズ戦で富樫は15得点10アシストのダブル・ダブルを記録。先発に起用されたナシール・リトルが20得点8リバウンド2アシストと、オフェンス力の高さをあらためて証明した。そういったチーム状況にあって、渡邊雄太がここにきてギアを一つ上げる活躍をしている。11月までは3ポイントシュート成功率が38.6％だったが、12月の確率は47.2％に上がった。これによってオフェンスがさらに多様化し、どこでも、誰もが得点を狙える布陣に幅が広がっている。
今シーズンに長崎がホームで敗れたのは1回のみ、駆けつけたファンの声援を後押しに東地区の雄と対戦する。
歴史的な対戦で強豪を倒すことができるか
越谷は前節に順位が一つ上の仙台89ERSを撃破した。チームトップの得点とリバウンドを記録していたセクー・ドゥムブヤをケガで欠く中、原動力となったのが、ポイントーガードのアンソニー・クレモンズと松山駿だ。クレモンズは21得点5リバウンド6アシストを記録、松山は3ポイントシュート7本中5本成功で24得点と、ともに攻撃を牽引した。チームとしての3ポイントシュート成功率も好調で、シューターの喜多川修平も5本中3本成功と、全体で48.6％の高確率をマークした。
宇都宮は現在東地区2位に位置している。『東アジアスーパーリーグ』も並行して参戦をしており、他クラブよりもタフなスケジュールをこなしている。シーズン序盤にはグラント・ジェレットがインジュアリーリスト入りするなど、戦力が限られた状況で戦ってきたが、B2の信州ブレイブウォリアーズで約1カ月間の武者修行をしてきた石川裕大を含め、現在は万全のロスターで戦っている。特に若手の小川敦也と高島紳司のディフェンス力に磨きがかかっており、相手のオフェンスの中核を止める働きがチームの好調を支える要因となっている。
越谷の安齋竜三ヘッドコーチと喜多川にとっては古巣との対戦になっており、大舞台で強豪を相手に勝利を手にすることができるか期待がかかる。
【B1第17節スケジュール】
■12月26日
19:05 川崎 vs 佐賀 ＠東急ドレッセとどろきアリーナ
■12月27日
13:00 長崎 vs 千葉J ＠ハピネスアリーナ
13:05 島根 vs 名古屋D ＠カミアリーナ
14:00 琉球 vs 仙台 ＠沖縄サントリーアリーナ
14:05 北海道 vs 京都 ＠北海きたえーる
14:05 秋田 vs FE名古屋 ＠CNAアリーナ☆あきた
14:05 横浜BC vs A千葉 ＠横浜国際プール
14:05 広島 vs 茨城 ＠広島サンプラザホール
15:05 群馬 vs 三遠 ＠オープンハウスアリーナ太田
15:05 三河 vs A東京 ＠IGアリーナ
16:05 川崎 vs 佐賀 ＠東急ドレッセとどろきアリーナ
17:05 越谷 vs 宇都宮 ＠さいたまスーパーアリーナ
17:05 SR渋谷 vs 大阪 ＠青山学院記念館
17:05 滋賀 vs 富山 ＠滋賀ダイハツアリーナ
■12月28日
14:00 琉球 vs 仙台 ＠沖縄サントリーアリーナ
14:05 北海道 vs 京都 ＠北海きたえーる
14:05 秋田 vs FE名古屋 ＠CNAアリーナ☆あきた
14:05 SR渋谷 vs 大阪 ＠青山学院記念館
14:05 横浜BC vs A千葉 ＠横浜国際プール
14:05 滋賀 vs 富山 ＠滋賀ダイハツアリーナ
14:05 島根 vs 名古屋D ＠カミアリーナ
14:05 広島 vs 茨城 ＠広島サンプラザホール
14:05 長崎 vs 千葉J ＠ハピネスアリーナ
15:05 群馬 vs 三遠 ＠オープンハウスアリーナ太田
15:05 越谷 vs 宇都宮 ＠さいたまスーパーアリーナ
15:05 三河 vs A東京 ＠IGアリーナ
