内外でプレーできるオールラウンドなビッグマン
シクサーズがベテランビッグマンのアル・ホーフォードを獲得した。『ESPN』によれば、4年1億900万ドル(約120億円)の契約だという。
208cmのホーフォードはパワーフォワードとセンターの両ポジションをこなることができ、柔らかいシュートタッチと広いシュートレンジを持ち、セルティックスでは『ストレッチ4』として活躍した。また、ディフェンス面での貢献度も高く、リーグでも有数の2ウェイプレーヤーとして、平均13.6得点6.7リバウンド4.2アシスト1.3ブロックを記録し、東カンファレンス4位でのプレーオフ進出に貢献した。
シクサーズはジョエル・エンビードやベン・シモンズなど、成長著しい若手が多い。昨シーズン途中には、ティンバーウルブズからジミー・バトラーを獲得して、優勝を狙える戦力を整えたが、ラプターズとのカンファレンスファイナル第7戦でカワイ・レナードの劇的なブザービーターによって、優勝への道は断たれた。
有望選手を抱えるシクサーズだが、勝利を渇望するあまりチームメートと衝突することもあった。また、一概に悪いとは言えないが、個の力に頼ったプレーも多く見受けられた。こうした背景もあり、アンセルフィッシュなホーフォードの加入はチームに調和を与える意味でも大きな補強となる。
また、ピュアシューターのJJ・レディックがペリカンズに移籍したが、トバイアス・ハリスと5年1億8000万ドル(約200億円)の大型契約を締結した。
大幅な戦力ダウンを免れ、トップクラスのビッグマンを獲得したシクサーズ。ホーフォードがラストピースとなれれば、悲願達成もありえる。