ダレン・コリソン

「他にやりたいことができなくなる」

オフにペイサーズからフリーエージェントになる予定だったダレン・コリソンが、6月28日に現役引退を電撃発表した。

コリソンは、『The Undefeated』に引退の理由を説明する文章を寄稿。その理由には、深い信仰心が関係しているようだ。

コリソンは「バスケットボールは、子供の頃から自分の人生そのものだった。試合でプレーする以上の喜びが得られるなんて想像したこともなかった。今もバスケットボールを愛しているけれど、より大事なものもある。僕にとっては、家族と信仰心がそれにあたる。自分はエホバの証人を信仰していて、信仰は自分にとって非常に重要なんだ。周りの人たちの力になること、世界で牧師としての活動に参加することで、喜びを得られている。この気持ちに勝るものはない」と、説明。そして、こう続けた。

「だから、僕はNBAから引退することを決断した」

「バスケットボールを愛しているのなら、そこに集中してしまって、他にやりたいことができなくなる。僕は、以前から周りの人たちの力になる必要があると感じていた。だからこそ、できる限り周りの力になれるように努力することが大事なんだ。バスケットボールが自分の人生に与えてくれた機会には、心から感謝している。この10年間、最高のリーグで、ベストなファンの前でプレーできたのは、僕にとって特権のようなものだった」

コリソンの獲得には、レイカーズら複数のチームが関心を示していると見られていた。今年の8月に32歳の誕生日を迎えるが、まだ数年は現役を続けられたはず。しかしコリソンの中では、周りの役に立ちたいという気持ちが勝ったのだろう。

もうコートでのプレーが見られないのは残念だが、第二の人生でも周囲に影響を与え、成功を収めてもらいたい。