
ここ11試合で9勝2敗、東カンファレンスで順位を上げる
NBA優勝18回のセルティックスと17回のレイカーズ。リーグを代表する名門同士の対戦は、どちらも連戦の2試合目でコンディションが十分ではなく、レイカーズはルカ・ドンチッチとレブロン・ジェームズが揃って欠場と盛り上がりを欠くものとなった。
その試合は、ホームのセルティックスが126-105で快勝を収めた。開幕から3連敗を喫したものの、直近の11試合では9勝を挙げる好調ぶりで、これで14勝9敗と東カンファレンス4位に並んだ。なかなかベストメンバーが揃わないが、それを言い訳にせず勝ち星を伸ばしている。
ジェイレン・ブラウンは体調不良で前日のウィザーズ戦を欠場したが、そこではデリック・ホワイトが30得点の働きを見せてチームを勝利に導いた。そしてこの日は、回復したブラウンが30得点を記録。戦力の足りないレイカーズを寄せ付けない完勝を収めた。
「セルティックスとレイカーズの対戦はいつも素晴らしい。僕が生まれる前からたくさんの歴史が積み重なっていて、この10年は僕もそのストーリーに参加することを楽しんできた。今日の試合はルカもレブロンも不在で、彼らと競い合うのは名誉なことだけど、僕の仕事はチームを勝たせることだ。仕事をきっちりと果たし、試合も楽しませてもらった」とブラウンは言う。
ジェイソン・テイタムがアキレス腱断裂の大ケガを負い、今シーズン終盤まで戻って来れない。最近は再発のリスクがより深刻に受け止められているため、今シーズンは無理をせず全休する可能性もある。そんな状況で今シーズンのセルティックスには期待できないと世間は決め付けたが、ブラウンはそうは思っていない。
「僕の頭の中では、期待値は常に同じだよ。ただコートに出て勝負し、自分たちのポテンシャルを最大限に引き出そうとする。最終的な結果に焦点を当てるのではなく、目の前の試合に集中するんだ。一つひとつのポゼッションに勝ち、チームとしてハードワークする。そういった良いことをすべてやろうと思っている」
テイタムが長期離脱となり、サラリーキャップの調整のためにドリュー・ホリデーやクリスタプス・ポルジンギスを放出した。戦力ダウンは否めないが、序盤のつまづきはそのせいではなく、新戦力がまだ噛み合わず、チームのポテンシャルが発揮できていなかったからだとブラウンは考え、長いレギュラーシーズンでチームを成長させていこうとしている。その先に何が起きるか、少なくとも今の彼は何も考えていない。
ブラウンはこう続けた。「当たり前のことで退屈に聞こえるかもしれないけど、本当に良いチームを築くにはそのやり方しかないと思っているんだ」