大幅な戦力ダウンを免れ、地区優勝に光
本日、京都ハンナリーズはジュリアン・マブンガとデイヴィッド・サイモン、そして松井啓十郎との契約が合意に至ったことを発表した。
マブンガは203cmのパワーフォワードながらボールハンドラーとしてゲームメイクもでき、得点力やアシスト力にも長けた何でも屋だ。昨シーズンは平均21.6得点8.5アシストを記録し、アシスト王に輝いた。
昨シーズンからマブンガとコンビを組む、元KBL最強センターのサイモン。204cmとセンターとしては決して大きくはないが、屈強な肉体でゴール下を制圧するパワーと柔らかいシュートタッチを併せ持ち、平均24.3得点2.1ブロックを記録した。
またマブンガが38.3分、サイモンが37.3分と、2人はほぼ出ずっぱりのシーズンを送った。不祥事が重なり、交代要員が少ない中チャンピオンシップ争いを最後まで繰り広げられたのは、2人の存在が大きかったことは間違いない。
新加入の松井啓十郎は日本代表経験のあるシューター。2年前にアルバルク東京からシーホース三河に移籍するも、起用法が定まらず、プレータイムは年々減少傾向にある。それでも、キャリア10年での3ポイントシュート成功率は40%を超えており、シューターとしての力はまだまだ健在だ。
新天地で復活を誓う松井は「コートで自分のプレーを表現して、チームの勝利、そしてチャンピオンシップに行けるよう、貢献していきたいです」と、コメントしている。
戦力流出が目立った京都だったが、核となる超強力外国籍デュオの慰留に成功したことで、大幅な戦力ダウンは免れた。また、永吉佑也が残留したことで2人の負担も軽減されると見られており、松井が輝きを取り戻せば、西地区の優勝争いに絡んでくるはずだ。