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『将来』ではなく『今』の強化に目を向けるべきと主張

ドラフトロッタリーの結果、全体1位指名権をセルティックスが獲得した。通常であればドアマットチームが得る保有権をカンファレンス1位チームが手にしたことで、次にどんな一手を打つかが話題となっている。

今シーズン限りで現役を引退したポール・ピアースは、デビューから15年間を過ごしたセルティックスが最大の好機を逃すべきではないと考えている。

セルティックスのオーナー、ウィック・グラウスベックは1位指名権を行使して『将来のスター候補生』を獲得することを示唆しているが、ピアースは今のチームに即戦力を加えれば、キャバリアーズを上回るチームができると考え、指名権と交換でスター級の選手を獲得すべきだと考えている。

今年のドラフトには特に優れたガードが多くエントリーしており、『豊作の年』という意見も多い。だがピアースは『ESPN』に対し「ワシントン大のマーケル・フルツでは、セルティックスを即優勝には導けない。1位指名権を使ってトレードを成立させるべきだ。今こそ最高の好機だよ」と語った。

「年間50勝以上のチームで、東の1位にもなった。今のチームをさらに強化するべきだ。ポール・ジョージ、ジミー・バトラー、ゴードン・ヘイワードを獲得できる選択肢があるのなら、そのトレードは成立させないといけない」とピアースは力説する。

チームにとっては、財政面での圧迫が少ない中長期的な戦略が好ましいのかもしれない。しかし、2007年オフに大型トレードでケビン・ガーネットとレイ・アレンを同時に獲得し、2007-08シーズンに優勝した経緯があるピアースは、即効性の高い大型補強の効果を誰よりも理解している。まして、現在の東カンファレンスはレブロン・ジェームズ率いるキャバリアーズの『一強時代』と言っても過言ではない。レブロン、カイリー・アービング、ケビン・ラブの『ビッグ3』に対抗できるだけのチームを作るには、ピアースが主張する通り『将来』ではなく『今』の強化に目を向けるべきだ。

すでにトレードの噂が出始めているポール・ジョージは、フリーエージェント権を取得する来年オフにレイカーズに移籍する可能性が高いものの、ブルズのエースであるジミー・バトラーの去就は不透明なまま。もし全体1位指名権と交換でバトラーを獲得し、今年のオフフリーエージェントになるのが確実なヘイワードと契約できれば、アイザイア・トーマス、バトラー、ヘイワードという超強力ラインナップが完成する。

レブロンの全盛期が今後数年続くと考えれば、ピアースが言うように、チームの完成度が高い今こそ、大きな一手を打つ時期なのかもしれない。