写真=Getty Images

味方のサポートを受けたレブロンの1on1が止まらない

まさにキャバリアーズの独壇場だった。

5月17日にTDセンターで行なわれた東カンファレンス決勝の第1戦は、キャブズが試合開始から終了までリードを保ち続け、117-104で勝利。これでプレーオフ9連勝を飾った。

プレーオフに入ってから明らかにギアを上げているレブロン・ジェームズは、この日も30得点超え。セルティックスの誰とマッチアップしようが関係なく、『重戦車』と化したレブロンを止められる選手などいない。前半だけで23得点の大暴れを見せたレブロンを援護射撃したのはケビン・ラブとトリスタン・トンプソンの2人だった。

インサイドではトンプソンがリバウンドを確実にモノにし、アウトサイドからはラブがショットをコンスタントに決め続けたことで、セルティックスは必然的にレブロンと1対1で対峙する破目に。

ましてや、必要ならば一人で局面を変えられるカイリー・アービングも後ろに控えているとあっては、後手に回ったセルティックスに対抗する術は残されていなかった。

セルティックスの時間帯は第3クォーター終盤のみ

前半終了までにリードを22点(61-39)に広げたキャブズに対し、ホームのセルティックスは、第3クォーター終盤からようやくエンジンがかかり始める。そのきっかけとなったのはマーカス・スマートとトンプソンの小競り合いだった。

両選手がコート上で言い合いを見せると、直後にはアイザイア・トーマスとトンプソンも口論になり、レブロンがトンプソンを制止。この混乱に乗じたセルティックスが第3クォーターを11-3のランで締めたが、セルティックスの時間帯はここまで。キャブズはレブロンが第4クォーター序盤から一人で連続9得点を決めてリードを再び20点(104-84)に広げ、敵地で圧勝。レブロンは7試合連続の30得点超え(38得点)を果たした他、9リバウンド7アシストの活躍。ラブはプレーオフでのキャリアハイとなる32得点12リバウンド、トンプソンは20得点9リバウンドで勝利に貢献した。

プレーオフ最多の32得点を挙げたラブ「良い仕事ができた」

試合後レブロンは、試合のトーンを作ったラブとトンプソンを絶賛。特にラブについては、試合当日の午前中の練習時から活躍の兆しがあったと語っている。「ケブが今日どういうプレーをするかは、朝の時点で分かっていた。期待に応えてくれた彼が素晴らしいよ」

ラブは「自分たちが試合のトーンを作りたかった。今日は良い仕事ができたと感じている」とコメント。「自分だけではなくて、全員がボールをよく動かして、上手くパスを通した」と続けた。

敗れたセルティックスは、ジェイ・クロウダーとエイブリー・ブラッドリーがそれぞれ21得点、トーマスが17得点10アシストを記録したものの、試合を通して見れば「手も足も出なかった」と言うしかない。

トーマスは「今夜は相手の方が上手だった。先制攻撃を受けてしまった。相手の方がフィジカル色の強いプレーをしていた」と敗因を分析。そして「もう2度と同じ轍は踏まない」と語り、次戦でのリベンジを誓っている。

第2戦は同じくTDガーデンで、19日に行なわれる。