『NBA Inside the Game powered by AWS』が始動

NBAとAmazon Web Services(以下、AWS)はアメリカ現地時間の10月1日に、リーグの次世代イノベーションの推進に向けて、複数年にわたる新たなパートナーシップを結んだことを発表した。このパートナーシップによってAWSは、NBAと関連リーグ(WNBA、NBA G リーグ、バスケットボールアフリカリーグ、NBA Take-Two Media)の公式クラウドならびにクラウドAIパートナーとなった。そして、世界中のファンのバスケットボールの試合への関わり方を再定義する新たなバスケットボールインテリジェンスプラットフォーム『NBA Inside the Game powered by AWS』を立ち上げるという。

AI技術を活用することで、ライブ中継を強化し、NBA公式アプリや、NBA.comウェブサイト、リーグのソーシャルチャンネル、さらには『NBA on Prime』などでのNBAの試合ライブ中継中に、新しいスタッツでより深い理解を得られるようになり、より良いファン体験を実現する機能を提供することが予定されている。

従来のスタッツに加えてAI技術を活用してとらえた新しいスタッツが提供される予定で、これまで定義されることのなかった個々の選手の『ディフェンスでの貢献度』や、シュート体勢やディフェンスによるプレッシャーなどを解析して算出する『ショットの難易度』、対象の選手がコートにいることで相手ディフェンスがどの程度注目しているかを解析する『選手の引力』が先行して提供される。

これらのサービスが今後展開されることによって試合結果と高度な分析を組み合わせることが可能になり、ファンにバスケットボールの戦略をこれまで以上に理解してもらう狙いだ。また、放送事業者や解説者にはこれらを活用することでより迅速な情報を伝えることができる。そして各NBAチームは機械学習モデルに直接アクセスすることが可能で、フロントオフィスやコーチングのワークフローの改善に活用される見通しで、さまざまな方面でバスケットボールに対してのインテリジェンスが深まることが期待される。