「この5年間の歩み、戦いぶりを誇りに思う」
目標だったスリーピート(3連覇)は果たせなかった。ファイナル初進出のラプターズに対し、戦前の評価では圧倒的に上だった『王者』ウォリアーズだが、勝負はやってみなければ分からない。ケガ人が相次いだことが大きな敗因となったが、ラプターズが素晴らしい戦いでウォリアーズを上回ったことは認めなければならない。
ステフィン・カリーはそれを理解し、「彼らはタフに戦い、優勝を勝ち取った。今夜の試合でも素晴らしいプレーをしたと思う」とラプターズを称えた。
それと同時に、敗者になっても誇りは失っていない。「ファイナルで負けるのは辛いけど、チームとして自分たちの力は証明できたと思っている。今夜の試合も1ポゼッションの差しかなかった。これからも今日の試合についてはいろいろ考えてしまうだろう。でも、僕たちウォリアーズのDNA、チームの感情を考えれば、来シーズンにこの舞台に戻って来れないとは思わない。この5年間の歩み、戦いぶりを誇りに思う。もちろん、僕らの時代はまだ終わっていない」
第3クォーター途中、スプラッシュ・ブラザーズの相棒であるクレイ・トンプソンが膝を痛めてプレー続行ができなくなった時点で、ウォリアーズはかなり厳しい状況に追い込まれた。カリーはトンプソンが倒れたコートの反対側に座り込み、苦い表情を浮かべていた。ただ、切れてしまいそうな気持ちを立て直し、最後まで戦い続けた。
"This is the legacy of Oakland." ? #DubNation shares their favorite moments as the @warriors prepare to say goodbye to Oracle Arena. pic.twitter.com/uThjKqsSWL
— NBA TV (@NBATV) 2019年6月13日
慣れ親しんだオラクル・アリーナでのゲームはこれが最後。「いろいろな感情が入り混じっているけど、ここで成し遂げてきたこと、このシリーズの終わり方にも後悔はないよ。ここにはたくさんの思い出がある。ここまで来られたことの象徴だ。僕らは(ゴールデンゲート)ブリッジを渡って前に進むけど、これまでやってきたことを続けて、新しい思い出を作っていく。47年間、このチームがやってきたことが評価してもらえたらうれしい」
『勝つのが当然』という視線を浴びながら戦い続けたウォリアーズは、今オフには一転してチームの今後について重要な決断を下さなければならない。ただ、カリーが話したように、これまでに成し遂げたことが色褪せることはないし、新しい思い出は作っていくことができる。「この5年間の歩み、戦いぶりを誇りに思う」というエースの言葉は、ウォリアーズが新しい一歩を踏み出す上で大きな意味を持っている。
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— バスケット・カウント (@basket_count) 2019年6月13日