
一貫性を保つことで遂行力アップに期待
B1復帰初年度となった昨シーズンは、ヘッドコーチの交代しロスターの若返りを図って臨んだものの、10月下旬から18連敗を喫するなど勝ち星は遠かった。成績こそ伴わなかったものの、選手個々の成長を確かに感じさせるシーズンを経た今シーズンは、中長期的なビジョンも重視して日本人の大部分が継続。昨シーズンからの一貫性を保つことで、練度や遂行力が高まることが期待される。
外国籍選手は全員を入れ替えて強化を図った。まずは2023-24シーズンに滋賀でプレーし、B1復帰に大きく貢献したオールラウンダーのライアン・クリーナーが復帰。昨シーズン、レバンガ北海道でB1を経験しパワーアップして滋賀に戻ってきた。さらにシーホース三河からザック・オーガストを獲得して、リーグを騒然とさせた。リバウンドやリムプロテクト能力が高く、走力も魅力的なオーガストは滋賀のバスケにもフィットする。最後に2023-24シーズンに川崎ブレイブサンダースでプレーしたトーマス・ウィンブッシュが2シーズンぶりの日本復帰となる。クラブは「勝率5割を目指し、チャンピオンシップ出場と優勝へ可能性をつなぐ」と目標設定。前田健滋朗ヘッドコーチのもと一枚岩となってリベンジを果たしたい。
スタッツ

予想スタメン

※掲載内容は9月29日時点のもの
昨シーズンは、3ポイントシュートが上振れして勝利する試合もあったが、シーズンを通じて失点に苦しんだため、ディフェンス力の向上は必要不可欠。インサイドのディフェンスを任せられる選手が加入したが、前線からの激しいボールマンプレッシャーに期待したいところ。引き続き、トランジションバスケを展開することが予想されるため、リズムよくオフェンスを開始するためのスティールやディフェンスリバウンドもカギを握る。
所属選手一覧

※掲載内容は9月29日時点のもの
【キープレーヤー】

野本大智
昨シーズンはキャプテンを任されてコート内外で大きく成長を果たした。積極的なプレーを随所で見せて、3ポイントシュートの試投数は平均3.7本と倍増。ディフェンスでも激しくボールにからみに行く姿勢を見せて、スティール数は平均1.1本を記録。ボールを奪ってから速攻を決める場面も多く、チームを勝利に導く存在として期待が寄せられる。
【若手選手】

長谷川比源
シーズン途中の2024年12月からチームに加わり、34試合中18試合で先発を任された20歳のフォワード。チームからの信頼も厚く、まだまだ伸び盛りのため、日本を代表する選手に成長する可能性も高い。アメリカ国外の若手選手を対象とした『Gリーグドラフト』で10位指名を受けるほど評価されている逸材のさらなる飛躍に期待だ。
【新加入選手】

トーマス・ウィンブッシュ
想定していた新外国籍選手のトラブルにより緊急加入となったが、ビッグマンを守れるディフェンス力に加えて、オフェンスではハンドラーを担える器用さを併せ持つプレースタイルを考えれば、チームスタイルとの抜群の相性の良さに疑いなし。川崎時代には35得点を挙げた爆発力もあるため、トップスコアラーとしての活躍が期待される。