オフェンスの積極性が勝敗の分け目に

9月22日からマレーシアで開催されている『FIBA U16女子アジアカップ2025』は、9月27日に準決勝の2試合が行われた。予選グループを1位で通過して準決勝から戦う日本は、グループフェーズで高さに苦しめられながらも76-72で勝利したニュージーランドとの再戦となった。

グループフェーズ2位通過のニュージーランドはチャイニーズ・タイペイとの準々決勝を勝ち抜いて準決勝の舞台に。日本はこの試合も、グループフェーズでの対戦同様に195cmのエミリア・エインリーを中心としたニュージーランドの高さに苦しめられるが、権藤寧々(聖カタリナ学園)の連続3ポイントシュートを軸にチームオフェンスで盛り返す展開。

しかし、第2クォーターに日本のオフェンスが停滞してしまう。積極的なディフェンスとは裏腹にオフェンスで積極性が見られず、ペイントタッチは最初の5分間でわずか3回、そのいずれもゴール下までドライブで進入することができずに、フリースロー付近で止まってしまいキックアウトを余儀なくされるプレーで相手の脅威とはならなかった。得点を伸ばすことのできない日本はディフェンスでイニシアチブを取ろうと、ニュージーランドに対してプレッシャーディフェンスを仕掛けるが、相手のパス&カットの動きに対応できず、カッティングからギャップを奪われてしまう。結果、このクォーターで日本は2得点に抑えられてしまい、19-31と大量リードを許して前半を終了する。

後半に入ると、竹内みや(桜花学園)が速い展開からのバスケットを仕掛け、後半だけで23得点の活躍を見せるが、ニュージーランドのアタックを止められず一進一退の展開が続く。日本は終盤に入っても運動量が変わらないディフェンスで相手を苦しめ、1ポゼッション差まで詰め寄り脅威的な粘りを見せるが、一歩及ばず64-68で準決勝敗退となった。

日本は3位決定戦に回ることが決まり、28日に中国と銅メダルを懸けて戦う。