古川孝敏

リーダーシップと経験値をチームに注入

秋田ノーザンハピネッツは琉球ゴールデンキングスの古川孝敏を獲得したことを発表した。

古川はBリーグ初年度に栃木ブレックスでリーグ優勝を経験。抜群の勝負強さを発揮し、初代ファイナルMVPに輝いた経歴を持つ。そして、2シーズン前に佐々宜央ヘッドコーチのラブコールを受け琉球へと移籍。持ち前のシュート力とハードなディフェンス、リーダーシップでチームにエナジーを注入。2シーズン連続の地区優勝に大きく貢献するなど、Bリーグ屈指の強豪へと成長したチームの屋台骨を支えた。

古川はクラブの公式ホームページで以下のコメントを発表している。「フロント、選手、スタッフ、そしてもちろんファンの皆さんと一緒にこれから激しく戦っていきたいです。1試合1試合皆さんと分かち合い、高みを目指し、成長していきたいと思います」

昨シーズンの秋田は指揮官のジョゼップ・クラロス・カナルス体制2年目となり、前線からハードにプレッシャーをかけて全員でタイムシェアをする、文字通りの『全員バスケ』を貫いた。だが、激しい運動量を求められるため、後半に失速する試合がいくつかあるなど、東地区5位に終わった。

また、経験豊富なベテランがおらず、終盤でのミスが響いて試合を落とすことが多々あった。そういった意味では、古川の持つリーダーシップや日本代表として世界と戦った経験値は秋田に最も必要とされていた要素だろう。

田口成浩が1年前にチームを去り、中山拓哉や白濱僚祐が新たな顔となった秋田。激戦区の東地区で上位争いを演じられるかどうかは、古川がチームの精神的支柱となれるかにかかっている。