923日、GLION ARENA KOBEにて『KOBE RISING  2025』が開催される。東西対決の構図で、大阪エヴェッサ vs アルバルク東京、滋賀レイクス vs 茨城ロボッツ、神戸ストークス vs 千葉ジェッツの3試合が実施される上に、参戦クラブのマスコットとチアが集結、アリーナ外でもイベントが実施されるなど、シーズン中とは一味違う贅沢な大会だ。

今回は、第1試合の大阪エヴェッサvsアルバルク東京の展望や注目選手を紹介する。

大阪エヴェッサ

即戦力の加入で正統進化を遂げた大阪エヴェッサ

藤田弘輝ヘッドコーチ体制2シーズン目となり、チャンピオンシップ進出を惜しくも逃した昨シーズン以上の躍進が期待される。外国籍3選手を筆頭に多くの中心選手が継続となった上で、青木保憲と坂本聖芽といった即戦力が加入。昨シーズンに作り上げた土台を進化させて新シーズンに臨む。ディフェンスを重視した上で速い展開を志向しているため、エキサイティングなバスケットを展開してくれるだろう。

【注目選手】
牧隼利
昨シーズンは半数以上の試合で先発を務め、いずれもキャリアハイとなる平均5.8得点、3.1アシストを記録した。所属2年目となる今シーズンはさらなる成長に期待がかかる。今シーズンはボールハンドラーでなくウイングでの起用が多くなる可能性が高いが、高いバスケIQを生かしたプレーでチームを牽引してくれるに違いない。

アルバルク東京

欠場者がいながらも、強力なチーム力を発揮するアルバルク東京

チャンピオンシップ常連の強豪クラブはこのオフも抜かりない補強を敢行。しかし、新加入のブランドン・デイヴィスとチームの要であるライアン・ロシターが揃ってインジュアリーリスト入りしたのは痛手となった。戦力が揃わない中でも、13日に行われたGリーグ選抜との試合はオーバータイムに持ち込む粘り強さを見せた。昨シーズンリーグ1位のディフェンス力に注目だ。

【注目選手】
テーブス海
神戸出身・アルバルク東京の絶対的な司令塔。ピック&ロールを中心としたテーブスが起点となるオフェンスはチームの生命線だ。この夏にはアジアカップで日本代表の先発ガードを担い、心身ともにさらにパワーアップした。緊急補強したビッグマンたちが合流したばかりで迎えるこの大会では、積極的に得点にからむ姿勢も求められるだろう。

スタイルが異なる対決、どちらが主導権を握るか?

昨シーズンの対戦は11敗。A東京は第1戦で最大16点リードから大逆転負けを喫しているだけに、40分間通じた一貫性を重視したいところ。スローペースのディフェンシブな展開に持ち込めばA東京が主導権を握るだろうが、大阪のトランジションもそう簡単には止められない。大阪としてはA東京が本来アドバンテージを持っているインサイドをしつこく攻められるかも重要な要素となる。レイ・パークスジュニア vs マーカス・フォスターのハイレベルなマッチアップにも注目だ。

⇒『KOBE RISING  2025』公式サイト

KOBE RISING 2025