「彼の身体能力とフィジカルは、次のレベルに到達できる」
NBAドラフトまであと2週間あまりとなった。デューク大のザイオン・ウィリアムソンを筆頭に注目選手が多いものの、今回は初めて日本人選手が上位指名を受ける可能性がある。
ゴンザガ大の八村塁がどのチームから指名されるかが話題になっているが、その八村の実力について、同じくゴンザガ大でプレーしたヒートのケリー・オリニクは「彼の身体能力とフィジカルは、次のレベルに到達できる」と、『Sun-Sentinel』に語った。
「大学時代の彼は、ミッドレンジからのシュートを多投していた。現代のNBAの傾向とは違う形だけど、リムにアタックできるし、ポストアップにも優れている。身体能力も高くて、動きも速い。技術を磨いてプレーのバリエーションを増やすこともできるだろう。あれだけの体格と、身体能力の持ち主なら、伸ばせる部分は必ずあるよ」
2013年のドラフト全体13位でマーベリックスから指名され、NBA選手になる夢を叶えたオリニクは、今年のドラフトで13位指名権を持つヒートが八村を指名する可能性について、「自分はGMじゃないから」と回答を避けた。それでも、「チームのニーズを考えて、エントリーしている選手たちから誰を指名するかを吟味しないといけない。ただ、彼なら十分にやっていける才能と能力を持っていると思う」と答えた。
今でこそ流暢な英語を操る八村だが、渡米直後は言語の習得に時間を費やさなければならなかった。オリニクは、言葉の壁を乗り越えた後輩を称えている。
「初めて彼と会った時は、まだ英語が話せなかった。彼はその問題を克服して、言語の壁だったり、アメリカの文化を知る部分ですごく成長したよね」
ドラフトまで落ち着かない日々を送ることになるだろうが、NBAで結果を残している先輩からの太鼓判は、八村にとって大きな励みになるはずだ。
Our 2019 NBA Draft class showed out at pro day #TeamWass pic.twitter.com/YEf0AeUB9U
— Wasserman (@Wasserman) 2019年6月3日