5月2日にTDガーデンで行なわれたウィザーズとの東カンファレンス準決勝第2戦は、アイザイア・トーマスが亡き妹の誕生日にプレーオフキャリアハイの53得点を挙げ、チームを2連勝に導いたことが話題になった。
試合終了後のインタビューでトーマスは「家族も友人からもプレーを続けるよう励まされているし、きっと妹も自分にプレーすることを望んでいる」と語っている。「会場を出た瞬間、もう妹はこの世にいないという現実に向き合わないといけない。それが嫌いなんだ。会場でプレーしている間は、妹のためにプレーできる。今はそのことしか考えていない」
涙を誘うトーマスのエピソードに対し、元プロボクシング世界王者フロイド・メイウェザーJrは、正反対の話題で注目を集めた。プロボクシング史上初、無敗のまま5階級制覇を達成した完全無欠の元王者は、現役時代から現金を使った露骨なアピールが多く、周囲は「金の亡者」という批判を込めて『Money』というニックネームを付けた。
そのメイウェザーJrはトーマスと仲が良く、TDガーデンのコートサイドで応援する姿が頻繁に確認されている。そして先日、ウィザーズとの第2戦を終えた後、メイウェザーJrはライベートジェット機内で撮影したと思われる画像をInstagramに投稿した。
両手で抱えきれないほどの札束を持った画像を「今日はアイザイアに賭けた!」というメッセージとともに投稿。賭けの対象がセルティックスの勝利だったのか、それともトーマス個人のパフォーマンスだったのかは分からないが、これだけの大金をたった一度の賭けで手にしたのだから、『Money』の名に相応しい規格外のギャンブラーであることは間違いない。
ギャンブルに勝って上機嫌なのは理解できる。だが、友人のトーマスが喪に服している間くらいは、彼も『空気を読む』べきだったのではないだろうか。それとも空気を読まない部分こそが『大物』なのだろうか。