長期契約を望まなければ、短期契約という噂も
このオフにフリーエージェントの権利を手にするカワイ・レナードは、地元ロサンゼルスに本拠地を置くクリッパーズへの移籍か、ラプターズとの再契約の二択になると言われている。
現在NBAファイナルに集中しているレナードの周辺では、彼がラプターズと長期契約を結ぶのではなく、短期の契約で残留する可能性があるという噂も聞こえ始めた。
6月2日に本拠地スコシアバンク・アリーナで行なわれるファイナル第2戦前日の会見で、記者はトロントで実施されている『レナード残留キャンペーン』について質問した。『Ka’wine and Dine』というステッカーが貼られた市内のレストランは、レナードに無料で食事を提供するキャンペーンを実施中。レナードも街中でファンと交流するなど、トロントに好印象を持っている。
トロントのサポートについて聞かれたレナードは、「みんなのサポートには、本当に感謝している。このチームに来た時は、チームに貢献したいと思ったし、この位置までチームを導きたいと思った。そして、今こうしてプレーできている」と返答。そして、「彼らにとって、このチームにとって、特別なことをやれた気がしている。トロントで初のNBAファイナルになったからね。みんなは、僕だけでなくて、チームを愛してくれているんだ。もし一人で街を歩けば、もしくはチームメートと一緒に街を歩けば、みんなが自分たちへの愛情を示してくれる。トロントのファンは、最高の形でサポートしてくれるグループ」と、続けた。
今のところ、レナードとラプターズファンは相思相愛の関係にあると言っていいだろう。ラプターズは、この夏レナードに5年1億9000万ドル(約206億円)の契約を提示できるが、レナード本人が今後のキャリアに柔軟性を持たせるため、長期契約を望まなければ、それより短い年数での条件で再契約に向けた話し合いになることも考えられる。
最終的な決断はまだ先だが、トロントのファンの気持ちは、すでにレナードに届いている。