佐々宜央

チームとともに歩む若き指揮官「沖縄サイコー!!」

琉球ゴールデンキングスは今日、佐々宜央ヘッドコーチの留任を発表した。

佐々は2017年夏から琉球を2シーズン率いて、これで3シーズン目を迎えることになる。クラブからのリリースの中で佐々は、東海大や栃木ブレックス、日本代表などアシスタントコーチとしての経験は豊富でもヘッドコーチ初挑戦の自分に指揮を託したクラブと、就任から常に支え続けたファンに次のような感謝の言葉を送っている。

「2年前、ルーキーコーチとしてスタートし、誰なのかわからない未熟なヘッドコーチを、キングスのファンの皆様は、我慢強く見守っていただき、また力強いサポートのおかげで、2年連続でCSをホームで開催するチームにまで育てあげることができました」

「シーズンは怪我が多いシーズンだったとは言え、怪我はバスケの世界では、起こりうるものであります。その中で、そのアクシデントが起きた際に、結果だけの話ではなく、ヘッドコーチとして非常に未熟だと痛感、自問自答することが多いシーズンでもあったと思います。ただホーム、アウェー関係なく感じるファンの皆さまの熱気がいつも自分のモチベーションとなり、常に全力で戦う気持ちにさせてくれました」

これまで様々な取材で語ってきたように、佐々はヘッドコーチとしての自分とともにチームを成長させることをモチベーションとし、プロとして結果を残すことに強い責任を感じている。

今シーズンはレギュラーシーズンで40勝20敗。チャンピオンシップではセミファイナルでアルバルク東京に敗れたものの、後に連覇を達成する王者を相手にGAME3まで持ち込むなど、大いに苦しめる戦いぶりを見せた。

主力にケガ人が相次いで苦しんだシーズンとなったが、チームとしての実力は高まりつつある。ヘッドコーチとしての佐々の成長も見込んで、クラブは3年目のシーズンを任せることにしたのだろう。

佐々も「新シーズンも、全国のファンの皆様にお会いできることを楽しみにしています」としたコメントを、「沖縄サイコー!!」の言葉で締めている。クラブと地域、ヘッドコーチの3者が相性抜群。西地区では1強状態の琉球だが、それだけにチーム作りの難しさもある。3年目のシーズンにもう一つ殻を破ることができるか。新チームの編成も含め、琉球の動きが楽しみだ。