ソン・メイカー

即戦力の期待に応えられず、オフは個人練習に注力

オーストラリア代表として今夏のワールドカップに出場することが濃厚と見られていたソン・メイカーが、今大会の出場を見合わせることを発表した。

『foxsports.com.au』によれば、所属先であるピストンズが、このオフは個人練習を優先することを希望しており、これを受け入れる形でメイカーが代表辞退を決断したという。

南スーダンで生まれたメイカーは、5歳の時に家族でオーストラリアのパースに移住。アメリカの高校に進学し、NBA選手になるという夢を掴んだ。昨年6月に行われた日本代表との試合でオーストラリア代表デビューを飾っており、この頃から今大会への出場を熱望していたものの、ピストンズの意向に従った。

今シーズン途中、メイカーは2016年にドラフト全体10位指名を受けて加入したバックスを離れ、ピストンズへと移籍。バックスはヤニス・アデトクンボを生かすためにシューターを重用するため、思うようにプレータイムが伸びないことを嫌っての移籍だったが、大きなインパクトは残せず。チームはプレーオフに進出したものの、ファーストラウンドで古巣バックスにスウィープ負けを喫してシーズンを終えた。このバックスとの4試合でメイカーは平均17分出場、5.5得点と本領発揮とはいかず。まだ22歳と若く、ポテンシャルには期待されているだけに、ピストンズがスキルアップを求めるのも理解できる。

今回はワールドカップ出場は叶わないが、メイカーは2020年の東京五輪出場も希望している。来シーズン、ピストンズでさらに成長し、オーストラリア代表の一員として来日する日を楽しみに待ちたい。