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勝利への執念を燃やすハーデンとウェストブルック

ロケッツとサンダーのプレーオフ第4戦。2勝1敗と先行するロケッツが大接戦を制し、2回戦進出に王手をかけた。

序盤に主導権を握ったのはサンダーだった。イージーミスによるターンオーバーを連発するロケッツに対し、サンダーはインサイドへの合わせで得点を重ねていく。残り6分を過ぎたところで、ヴィクター・オラディポの好ディフェンスから24秒バイオレーションを誘発。この試合に懸ける思いからラッセル・ウェストブルックが会場を煽った。

こうして勢いに乗ったサンダーは、第3戦に続き地元ファンの後押しを受けて攻守に奮闘。点の取り合いとなった第2クォーターも打ち負けることなく、58-54とリードを保ち前半を折り返すと、後半も立ち上がりから走る。

ダブルチームでプレッシャーをかけてロケッツの得点を封じると、トランジションから速攻を連発した。残り8分20秒、タージ・ギブソンのダンクが決まって70-56とロケッツを突き放す。だが、ここからロケッツも反撃を開始。ネネがインサイドでの得点でチームを落ち着かせると、それまで低調だった3ポイントシュート攻勢が炸裂。4点差まで追い上げて最終クォーターを迎えた。

第4クォーターの立ち上がり、ハーデンとウェストブルックがともにベンチで一息入れている間にロケッツが逆転する。ボールがよく動き、ドライブからのキックアウト、エクストラパスでノーマークを作り出す。3ポイントシュートも引き続き好調で、ライアン・アンダーソンとルー・ウィリアムスが決めて開始2分で82-79とリードを奪った。

もう休んでいられないウェストブルックがコートに戻り、3ポイントシュートを決めて82-82と追い付くと、ハーデンもコートに戻る。こうして試合は最終局面へと突入した。

ギャンブル的な『ハック戦術』が見事的中

しばらく拮抗した展開が続いた後の残り4分あたりから、ロケッツが奇策に打って出る。ここまで4本のフリースローをすべて外しているアンドレ・ロバーソン(レギュラーシーズンのフリースロー成功率42.3%)に対し、オフェンスに関係ないところでファウルする『ハック戦術』に出たのだ。一種の賭けではあるがこれが功を奏し、ロバーソンは8本中2本の成功に留まり、その間にロケッツは5点のリードを奪った。

しかし、ウェストブルックは屈しない。103-108で残り21秒の場面、フリースロー2本を得たアダムスが1投目を沈め、2投目をわざと外し、狙い通りにリバウンドを押さえる。そこからの展開でウェストブルックが価千金の3ポイントシュートを沈めて1点差に迫った。

ところが、残り18秒からファウルゲームに行くか行かないかの意思疎通がチームとして取れていない凡ミスで、リスタートからゴールへの侵入を許す。中途半端なディフェンスでネネにバスケット・カウントの3点プレーを許し、111-107と2ポゼッション差にされて勝負アリ。結果、113-109でロケッツが接戦をモノにした。

勝利を決定づけ第4クォーターで9得点を奪ったネネはチームハイの28得点を挙げ、フィールドゴール成功率は脅威の100%(12本中の12本)と大きな働きを見せた。

ウェストブルックは35得点14リバウンド14アシストと3試合連続でトリプル・ダブルを達成するも、あと一歩のところで勝利をつかみ取ることができなかった。

これでロケッツは対戦成績を3勝1敗とし、2回戦進出に王手をかけた。第5戦はロケッツのホーム開催となり、ファンの前で2回戦進出を決定させられるかに注目が集まる。