ウォリアーズ

リラードとマッカラムに自由を与えないディフェンスの勝利

西カンファレンスのファイナル、ウォリアーズvsトレイルブレイザーズ。3連覇を目指すウォリアーズはケビン・デュラントを故障で欠きながら危なげない試合運びで初戦を勝利した。

立ち上がりこそ、セカンドチャンスからCJ・マッカラムがゴール下を決め、ステップバックでドレイモンド・グリーンのマークを引き離したデイミアン・リラードの3ポイントシュートでブレイザーズが5-0とリードを奪うが、これでウォリアーズが気を引き締め直す。クレイ・トンプソンのミドルジャンパーでブレイザーズの勢いを止めると、ステフィン・カリーがリラードの激しいシュートチェックを逆手に取り、3ポイントエリアでファイルを誘って得たフリースロー3本を沈めて同点に。これが試合開始から2分間の出来事。ここから先、ウォリアーズがビハインドを背負うことはなかった。

カリーが3ポイントシュート9本成功を含む36得点、トンプソンは26得点と、スコアラーのデュラントの不在を『スプラッシュ・ブラザーズ』が埋めた形だが、それ以上に目立ったのはチームディフェンスの遂行力。リラードとマッカラム、攻撃のスイッチを入れられる2人に自由を与えなかった。リラードは激しいプレッシャーに苦しみながらもフリースローで得点を重ねるなど突破口を見いだそうとしたが、フィールドゴール12本中4本成功ではチームは波に乗れない。ブレイザーズは試合を通じてフィールドゴール成功率36%と抑え込まれた。

大きな点差はつかなかったが、最終クォーターもウォリアーズが10点前後のリードを保って試合は水位する。残り2分半、ドライブでペイントエリアを横断したカリーからグリーンへとパスが回り、ぽっかり空いたゴール下へ走り込んだケボン・ルーニーのダンクで111-94。これでブレイザーズは主力を下げて白旗を上げた。

第2戦は2日後、同じくウォリアーズの本拠地、オラクル・アリーナで行われる。