写真=野口岳彦

フランスとベラルーシを転戦しながらチームのレベルアップを図る

リオ五輪への出場が決まっている女子日本代表が今日、ヨーロッパへ向けて旅立った。行き先はフランスとベラルーシ。ここで合宿を行いながら、フランスとセルビア、ベラルーシ、トルコ、ニュージーランドと試合を行う。

女子リーグは現在オフのため、選手は試合勘が不足している。先日、国内で行われたオーストラリア代表との3連戦に続き、実戦形式で試合勘を取り戻しつつ、選手個々としてもチームとしても完成度を高めていくのが狙いだ。

キャプテンの吉田亜沙美は言う。「今回の合宿が一番大事だと思っています。一人ひとりがレベルアップするのはもちろんですが、それでチームがレベルアップしなければならない。海外遠征で試合を重ねながら、チームを向上させられるように、私自身もキャプテンとしてもポイントガードとしても、みんなを引っ張っていきたいです」

狙いはもう一つある。今回の遠征を目処として、現在18名のメンバーをリオ五輪本登録メンバーとなる12名に絞り込む予定。選手にとっては五輪に行けるかどうかが決まる重要な時期だ。

吉田キャプテンはこのサバイバルレースを歓迎する。「負けず嫌いの選手が集まっているので、ここに来て5対5や対人プレーになると結構バチバチやり合うようになっています。お互いそうやって切磋琢磨しながら刺激を与えているので、すごく良い練習になっています。雰囲気は昨年と変わらずすごく良いです。オリンピックを目指しているチームなので、みんな気合も入っています」

チームは6月上旬まで現地に滞在して帰国するが、6月中旬には再びヨーロッパ遠征を実施する。7月に壮行試合の意味合いを持つセネガル代表との3試合を行い、リオ本番に備える予定だ。


バスケットボール女子日本代表国際強化試合2016
三井不動産 BE THE CHANGE CUP(7月大会)
「日本代表vsセネガル代表」

7月5日(火)19:30試合開始 川崎市とどろきアリーナ
7月8日(金)19:30試合開始 小田原アリーナ
7月9日(土)19:30試合開始 国立代々木競技場第二体育館