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直接対決での印象がシーズンMVPの投票に影響?

4月15日から始まるプレーオフ、1回戦屈指の好カードとなるのがロケッツvsサンダーだ。

ロケッツは今シーズン最も躍進を遂げたチームで、昨シーズンの41勝41敗から勝ち星を14伸ばした。就任1年目のマイク・ダントーニ、ヘッドコーチが得意とする『ラン&ガン』戦術がハマり、強豪ひしめく西カンファレンスで3位と躍進した。

その立役者となったのがジェームズ・ハーデンだ。ハーデンは29.1得点8.1リバウンド11.2アシストすべてでキャリアハイを叩き出し、ウォリアーズ(115.9)に次ぐ、2位の115.3得点というロケッツの破壊力の中心となった。

中でもロケッツの3ポイントシュートの破壊力は随一で、ハーデン(3位)、エリック・ゴードン(4位)、ライアン・アンダーソン(9位)の3人は3ポイントシュートの成功数でベスト10に名を連ねている。ハーデンが中心でありながら、素早いトランジションからのチームオフェンスも十二分に機能するのが今のロケッツだ。

対するサンダーは47勝35敗の6位でプレーオフに進出。昨年のオフにケビン・デュラントがウォリアーズへ移籍し、チームは再建期に入ったと思われたが、ラッセル・ウェストブルックのワンマンチーム化が功を奏し、勝ち星を8減らしただけに留まり好成績を収めた。

ウェストブルックは31.6得点10.7リバウンド10.4アシストの『平均トリプル・ダブル』を記録し、2度目の得点王を獲得。1シーズンのトリプル・ダブル回数記録を『42』に塗り替え、MVP最有力候補となった。

世界中からトッププレーヤーが集まるNBAにおいて、ここまでワンマンチームと言えるチームは類を見ない。チームメートも自分の役割を理解し、ウェストブルックの脇を固めており、まさにウェストブルックのパフォーマンスが勝負の鍵を握る。

レギュラーシーズンMVPの発表がファイナル終了後に変更されたことで、直接対決の結果が選考に影響を及ぼすこともあるだろう。あくまでレギュラーシーズンの出来から決められる賞だが、投票は『印象』により大きく左右されるものだ。

超人的な個人スタッツを残し、チームを勝利に導いてきた2人のMVP争いとともに、ロケッツとサンダーのプレーオフ1回戦に注目が集まる。