ニコラ・ヨキッチ

ヨキッチは2試合連続のトリプル・ダブル

NBAプレイオフ史上2例目のクァドラプル・オーバータイムの末に敗れたナゲッツの選手たちは、疲れきっていた。逆にブレイザーズの士気は上がり、たった1日を挟んで行われる第4戦にも勝って王手をかけるのではないかと思われた。だが、ナゲッツの選手たちは敗戦のショックから立ち直っていた。

5月5日にモーダ・センターで行われた第4戦は、ナゲッツが116-112で勝利。シリーズ戦績を2勝2敗のタイに戻した。第3戦でNBAプレーオフ史上4位となる65分という出場時間を記録したニコラ・ヨキッチは「今日の試合に勝てば前の試合の結果はどうでもよくなると、自分たちに言い聞かせたんだ」と語った。

この日も21得点12リバウンド11アシストを記録し、2試合続けてトリプル・ダブルを達成したヨキッチは、試合のなかった前日、第4戦のことは考えなかったという。「きちんと食事をして、テレビを見て、寝た。試合のことは全く考えなかったね」と語ったヨキッチは、チームの切り替えの早さについて、こう続けた。

「大事なのは、諦めないこと。チームには、負けたくない選手が揃っているんだ。不思議に聞こえるだろうけれど、僕たちは、勝ちたい気持ちより負けたくない気持ちの方が強い。4度のオーバータイムだったからとか、もしくは疲れていたからとか、とにかく言い訳はしたくない」

何はともあれ、ナゲッツは、今年のプレーオフでホーム無敗だったブレイザーズに敵地で勝利した。スパーズとのファーストラウンドを第7戦の末に突破したナゲッツは、あらためてタフだということを証明した。