ジェームズ・ハーデン

多くの補強制限がかかるセカンドエプロン到達は3チーム

『ESPN』のボビー・マークスが、NBAの来シーズンのサラリーキャップは15460万ドル(約230億円)、ラグジュアリータックスの適用額は18790万ドル(約280億円)になると報じている。この金額通りなら、今シーズンから10%となる約1400万ドル(約21億円)の増加だ。

また、超過分の課徴金以外に補強制限が加わるファーストエプロンは19590万ドル(約295億円)、さらなる制限が追加されるセカンドエプロンは2780万ドル(約310億円)で、これは今シーズンから1780万ドル(約27億円)の増額と見られている。

アメリカプロスポーツのサラリーを紹介するウェブサイト『spotrac』によると、現時点の契約状況で、来シーズン最もサラリーキャップに空きがあるのはネッツの約9180万ドル(約140億円)。ただ、これほどに大きな空きがあるのはネッツのみで、2位のピストンズは約2460万ドル(約37億円)と大きな差がある。3位はペリカンズで約2170万ドル(約33億円)だ。

その他に1000万ドル(約15億円)以上のスペースがあるのはブルズ、ロケッツ、グリズリーズ、ウィザーズ、ジャズ、ホーネッツの計9チームのみ。もちろんこの金額は今後プレーヤーとチームのオプション行使の有無で変わってくる。

一方、ファーストエプロンに達しているのはナゲッツ、ニックス、マジックの3チームで、超過額はニックスが約36万ドル(約5500万円)、マジックは約340万ドル(約5億円)、ナゲッツは約470万ドル(約7億円)。セカンドエプロンに達しているのはセルティックス、サンズ、キャバリアーズ。キャバリアーズは約260万ドル(約3億円)、サンズは約1150万ドル(約17億円)、セルティックスは約1770万ドル(約27億円)のセカンドエプロン超過額がある。

今シーズン終了後、プレーヤーオプション行使を含めてFAになる大物選手は、ジェームズ・ハーデン、カイリー・アービング、レブロン・ジェームズなどベテランが多い。ナズ・リード、マイルズ・ターナーといったビッグマンも注目株だ。制限付きFAでは、ジョシュ・ギディー、ジョナサン・クミンガ、キャム・トーマスと若手が目立っている。

シーズンはこれからクライマックスに突入するので時期尚早ではあるが、オフシーズンのFA戦線は上記の背景を把握するとより楽しめるだろう。