浜口HC「ホームで決めたいと思っていたので嬉しい」

3月8日、ライジングゼファー福岡はベルテックス静岡との第25節を2連勝し、2大会連続3度目となるB2プレーオフ2024-25への進出が決定した。

3月7日の第1戦を85-58で快勝した福岡は、第2戦も勢いそのままに、序盤からハードなディフェンスで主導権を握る。オフェンスでもアンドリュー・ランダルがインサイドに積極的にアタックして得点を重ね、51-29と優位な試合展開で前半を終える。

第3クォーターは静岡の強度の高いディフェンスで得点が伸びず、増田啓介にスティールからレイアップを決められるなど点差を縮められる場面もあったが、静岡のインサイドへのアタックを谷口光貴やジャスティン・バーレルが封じ、得点を許さなかった。

最後までオフェンスの手をゆるめなかった福岡はランダルが20得点3アシスト、バーレルが17得点10リバウンドでダブル・ダブルの活躍を見せ、ホームの照葉積水ハウスアリーナで3232人のファンとともにプレーオフ進出を喜んだ。

福岡は昨シーズン、西地区2位で出場したプレーオフで敗退。浜口炎アシスタントコーチがヘッドコーチに昇格し、経験豊富なバーレルを加えるなどチームを大きく一新して今シーズンに挑んでいる。

開幕当初は2勝6敗と出遅れたものの、11月にランダルと日本代表経験もあるアイラ・ブラウンが新たに加入し、勝ち星を積み上げ、12月28日にはクラブ新記録の19連勝をマーク。2月にチームを牽引していたジョシュア・スミスがケガで離脱した直後の熊本ヴォルターズ戦こそ連敗で落としたが、翌週の鹿児島戦では接戦を制し2連勝とチーム一丸で戦ってきた。

一時、ケガで離脱していたパブロ・アギラールも本調子になり、『B2で優勝してB1へ昇格』と掲げた当初の目標に向け、13試合を残してプレーオフ進出を決めた。

対戦成績を34勝13敗とし、西地区一番乗りでのプレーオフ進出を決めた浜口ヘッドコーチ「ホームで決めたいと思っていたので嬉しいです。西地区で1位が確定になれば、いろんな対策を考えられるかもしれませんが、まずはそれをしっかり取りにいくのが大事だと思っています」と、プレーオフに向けた意気込みを語った。