名実ともにエースとなったデローザンが38得点の活躍
東カンファレンス3位のラプターズが、ホーム最終戦にヒートを迎えた。現在9位のヒートはプレーオフ進出のためにブルズとペイサーズを1ゲーム差で追う状況。すでにプレーオフ進出を決めているラプターズにとっても、東カンファレンス3位をキープするために落とせない一戦となった。
ラプターズはエースのデマー・デローザンが絶好調で、ペリメーターのシュートやドライブを次々と沈めリードを奪う。ヒートはなかなか詰まらない点差にフラストレーションを溜めて軽率なターンオーバーを繰り返した。ハッサン・ホワイトサイドが相手を突き飛ばし、第2クォーターで3つの目のファウルを犯しベンチへ退いた。デローザンが前半だけで25得点を挙げ53-43とリードして後半を迎えた。
それでも負けられないヒートはここから巻き返しを図る。前半いいようにやられたデローザンに対しディフェンスの強度を上げ、積極的なダブルチームで封じていく。激しいマークを受けたデローザンが相手に詰め寄るなど、ラプターズオフェンスを停滞させた。ホワイトサイドがペイントエリアで力を見せ、ジワジワと追い上げに成功。5点差で最終クォーターを迎えた。
ヒートはシュート精度が上がらないものの、アグレッシブなディフェンスでスティールを連発していく。残り4分37秒、ホワイトサイドのアリウープが決まり、ついに同点に追い付いた。
だが試合巧者のラプターズはすぐさまサージ・イバーカがデローザンとのピック&ポップから3ポイントシュートを沈めて逆転を許さず、再びリードを広げる。その後も大事な時間帯でカイル・ラウリーが速攻から加点し、ファウルゲームを乗り切ったラプターズが96-94で接戦を制した。
ゲームハイの38得点を挙げたデローザンはレギュラーシーズン31回目の30得点以上を記録し、ビンス・カーターの記録を抜いてフランチャイズ記録を更新した。