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残り3試合で年間トリプル・ダブル回数の新記録を目指す

サンダーのラッセル・ウェストブルックが、1961-62シーズンにオスカー・ロバートソンが達成して以来となる、NBA史上2人目の『平均トリプル・ダブル』をついに確定させた。

ウェストブルックは4月7日にトーキング・スティック・リゾート・アリーナで行なわれたサンズ戦で23得点12リバウンド8アシストを記録。今シーズン42回目のトリプル・ダブルは次戦までおあずけとなったものの、再びNBA史にその名を刻んだ。

『平均トリプル・ダブル』確定まであと6アシストとしていたウェストブルックは、第3クォーター残り10分36秒にビクター・オラディポのレイアップをお膳立てするロングパスを供給。オラディポがきっちりと決めたことで、この試合6つ目のアシストをマーク。かくして『平均トリプル・ダブル』という金字塔を打ち建てた。

ロバートソンが達成してからの55年間、マイケル・ジョーダン、マジック・ジョンソンらNBA史に名を残したレジェンドは存在したものの、誰も到達したことがない異次元の領域にウェストブルックは足を踏み入れた。

次に期待されるのは前述した年間42回目のトリプル・ダブルということになるが、サンズは試合終盤になって故意にウェストブルックにファウルを仕掛けてプレーを止める戦術を用い、ホームでの新記録樹立を阻んだ。

サンダーは今後2試合を敵地で戦うため、対戦するナゲッツとティンバーウルブズは同様の手段を講じてくると予想される。サンズ戦でも終盤までに42回目のトリプル・ダブルをマークするチャンスはあったのだが、試合を通じてサンダーが記録したフィールドゴール成功率は36.6%と低く、チームメートがウェストブルックのパスを得点に結び付けられなかった。

残り3試合であと1回でもトリプル・ダブルを記録できれば、キャリア初のシーズンMVP受賞に前進することは間違いない。仮に敵地での2試合で達成されなければ、4月12日にホームで行なわれるナゲッツとのレギュラーシーズン最終戦で、サンダーファンが大声援で記録達成を後押しするだろう。ひょっとすると、ホームでの新記録達成こそ、ウェストブルックの超人的なシーズンを締めくくる最高のフィナーレと言えるのかもしれない。