「みんながそれぞれの役割でスターになれる」
現地26日、ピストンズはセルティックス相手に117-97と快勝した。今シーズン33勝26敗となったピストンズは、2008年以来の8連勝を果たし、対セルティックス戦の連敗を12で止めた。
この試合、ピストンズは前半を五分で終えると、第3クォーターに3ポイントシュート7本中5本成功と長距離砲を爆発させて90-79とセルティックスを突き放す。第4クォーターに入っても勢いは止まらず。このクォーターでわずか18失点と堅守を見せ、残り9分の時点でリードを19点に広げると、そのまま危なげない展開で逃げ切った。
ピストンズは一昨年が17勝、昨シーズンが14勝というリーグ最弱チームだったが、今シーズンはすでに過去2シーズンの合計勝ち星を上回っている。シーズン開幕前は誰もが予想していなかった2019年以来のプレーオフ進出が現実的なものとなってきた。
振り返れば今シーズン開幕前、サンズで実績を残した指揮官モンティ・ウィリアムズをわずか1年で解任した時、愚策と断じた人が大半だった。ただ、今、この決断を間違っていたという人はいない。チームを変貌させた立役者のJ.B.ビッカースタッフにとっても、昨シーズン終了後にキャバリアーズを解任させられたところから見事な名誉回復を果たしている。
元々、若手の育成に定評のあるビッカースタッフは、ケイド・カニングハムを筆頭に若手が多いチームの進化をこのように見ている。
「チームの自信は本物であり、信念も本物だと信じている。そして勢いも、今の連勝を支えている一部であることは間違いない。ただ、自分たちのできることを信じ始めることで、それぞれが自分たちの成長について自信を持てる。そういった自信が集結することで勢いが生まれていく。これが今の私たちだ」
そしてチームの強みについては「私たちのとても好きなところは、みんながそれぞれの役割でスターになれるところ。そして全員で、スターになる選手をサポートできるところだ。全員が各々のスキルセットや能力が、勝つために必要だと信じている」と一体感に自信を持っている。
ついに長い暗黒時代に終止符を打つことに成功したピストンズ。このまま明るい未来に向かって、どこまで進化を続けていけるのか期待しかない。