シモンズとレナードのマッチアップに注目が集まる
4月23日にウェルズ・ファーゴ・センターで行われたネッツvsセブンティシクサーズのファーストラウンド第5戦は、試合開始から14-0のランでネッツを圧倒したシクサーズが122-100で完勝。第2戦からの4連勝でカンファレンス・セミファイナル進出を決めた。
次のラウンドでは、マジックを破り勝ち上がったラプターズと対戦する。シクサーズにとってはレギュラーシーズンで1勝3敗と負け越した相手だ。
今回のシリーズでは、ベン・シモンズとカワイ・レナードのマッチアップに注目が集まると見られている。レギュラーシーズンでの対戦では、リーグトップクラスのディフェンダーとして知られるレナードを前に、シクサーズのプレーメーカーであるシモンズは苦しんだ。どれだけ圧倒されたかは、レナードが欠場した今シーズン3度目のラプターズ戦でのスタッツと、レナードが出場した他3試合のスタッツを比べてみれば明らかだ。
その最大の違いは、シモンズのターンオーバー数にある。シクサーズが唯一勝った今シーズン3度目の対戦でこそシモンズのターンオーバーは1回だったが、レナードとマッチアップした残りの3試合では11回、7回、6回ものターンオーバーを記録している。
ネッツとの第5戦後の会見で、難敵レナードとのマッチアップにどう臨むかを聞かれたシモンズは「しっかり準備をして、集中する」とだけコメント。レギュラーシーズンでの対戦でこれだけの違いが見られる以上、プレーの強度が上がるプレーオフともなれば、シモンズはレナードの守備にさらに苦戦してもおかしくはない。
ラプターズは、『プレーオフで勝てるエース』とレナードの力を信じたからこそ、生え抜きのデマー・デローザンという大きな代償を払ってまでトレードに踏み切った。トレード成立直後には物議を醸した決断だったが、マジックとのファーストラウンドでも、レナードは攻守両面でチームに貢献している。
初のNBAファイナル進出、そして初優勝を目標に掲げているラプターズにとっては、カンファレンス・セミファイナルは通過点でしかなく、次のラウンドでもレナードに大きな期待を寄せているに違いない。シモンズとレナード、このマッチアップの勝敗がシリーズを左右しそうだ。
?? @BenSimmons25 did a bit of everything to help the @sixers secure the series clinching win. #PhilaUnite
?: 13 PTS | 5 REB | 6 AST pic.twitter.com/PKMVbvaIYw
— NBA Australia (@NBA_AU) 2019年4月24日