妹の聖和学園を破った阿部心愛「優勝しかありません」
12月23日、ウインターカップ2024が開幕した。大会初日で最も注目を集めたのは桜花学園と聖和学園の対戦。桜花学園の阿部心愛、聖和学園の阿部友愛と両チームのエースが双子の姉妹ということでも注目を集めた。
結果として阿部友愛が19得点13リバウンド、阿部心愛が20得点13リバウンドと互角の出来。それでも2人のエースが拮抗した戦いを演じると、他で違いを出せすのは桜花学園だった。キーマンとなったのはフロントコートで阿部とコンビを組むセンターの白石弥桜。序盤に立て続けにファウルを2つ犯してベンチに下がったことでチームは出遅れたが、白石が戻って来た第2クォーターを21-9として逆転し、そのまま突き放す。
白石が泥臭い仕事に身体を張ることで、阿部とのフロントコートが機能。桜花学園らしいインサイドの安定した強みを発揮し、ゴール下でのイージーなチャンスは確実に決め、相手にはそういうチャンスを作らせず、時間の経過とともにリードを広げていった。
後半を40-18と圧倒した桜花学園が77-46で初戦突破。14得点11リバウンドの白石は「ファウルトラブルは夏からずっと課題にしてきたのに、今回もやってしまいました」と反省しきりだったが、序盤のつまづきを取り返して余りある働きだった。
そして阿部は「チームとしても個人としても、私が友愛に付くことは決まっていたので絶対負けないようにと準備してきました。勝ち切れてうれしいです」と語るとともに、双子の妹に勝って高校バスケを終わらせてしまった以上、「優勝しかありません」と決意を新たにした。
桜花学園は明日の2回戦で高知中央と対戦する。