ノールックパスも何本か見せるもアシストは付かず

現地12月8日、グリズリーズとウィザーズで河村勇輝がNBA12試合目の出場を果たした。お互いにバック・トゥ・バック(2日連続の試合)の2試合目、グリズリーズはセルティックスを、ウィザーズはナゲッツを撃破する金星を挙げて意気上がる状況だったが、この試合では明暗が分かれた。

ウィザーズのディフェンスがあるべき強度を出せず、序盤から主導権を握ったグリズリーズがリードを広げていく展開で、第4クォーター開始時点で111-82と大きな点差が開いた。ウィザーズは残り8分半に主力を下げて早々に勝負をあきらめ、残り5分20秒になって河村に出番が訪れた。

最初のポゼッションで3ポイントシュートを放つも、これは決まらず。続いて3ポイントシュートを打つチャンスがあったが、ゴール下でキャム・スペンサーがフリーになっているのを見逃さずにノールックでパスを送ってチャンスを演出(相手のファウルでフリースローとなった)。残り3分半には早いパス回しからドライブでファウルを引き出し、フリースローで得点を記録する。

残り1分が過ぎたところで、ジェイレン・ウェルズがオフェンスリバウンドを繋いで生まれたセカンドチャンスが河村に回ってくる。マービン・バグリー三世が正面にいたが、河村はステップバックで間合いを作って3ポイントシュートを決めた。この瞬間には敵地ワシントンDCの観客も立ち上がる。ウィザーズの不甲斐ないパフォーマンスを見続けた彼らは、河村のプレーに大歓声を送った。

河村は12試合目にして過去最多の4得点を記録。なかなか決まらなかった3ポイントシュートもNBAで2本目の成功となった。ただ11本中2本成功と確率はもっと上げられるはず。チャレンジできる時間帯での起用が続くだけに、さらなるポテンシャルを見せてもらいたいところだ。