他チームの穴埋め候補としてアピールには成功
現地3日、ペリカンズは司令塔のエルフリッド・ペイトンを放出したと発表した。
30歳のペイトンは2014年にマジックでNBAキャリアをスタートし、主力の一員を担っていた。しかし、2021-22シーズンに所属したサンズで50試合出場、平均3.0得点、2.0アシストという成績に終わると、以後2シーズンにわたってNBAのコートに立つ機会を得られず、ペイサーズ傘下のマッドアンツややプエルトリコのチームでプレーしていた。
そんな中、故障者続出でガードの駒不足に陥っていたペリカンズは、11月20日にペイトンに白紙の矢を立てた。NBAキャリアの継続へ千載一遇のチャンスを得たペイトンは、25日のペイサーズで14得点21アシスト7リバウンドと大きなインパクトを与えた。
しかし、ここに来てペリカンズは、CJ・マッカラム、デジャンテ・マレーら故障離脱していた中心選手たちが復帰。当然だが、同じガードであるペイトンの序列は一気に下がり、放出前日のホークス戦ではわずか6分の出場に終わっていた。
ペイトンは、ここまで7試合出場で平均6.7得点、6.9アシスト、3.4リバウンドと、途中加入の選手として及第点の活躍を果たしていた。だが、今のペリカンズはマッカラム、マレーが復帰したものの、エースのザイオン・ウイリアムソンが11月6日を最後に欠場中なのも響き、4勝18敗とどん底の状態に陥っている。
ポストシーズン進出が早くも厳しくなり、来シーズン以降を見据えた選手起用へ路線変更する可能性が高まる中、ペリカンズがベテランの域に入っているペイトンを引き続き起用する妥当性はない。若手のプレータイムを増やすためにも、彼を放出するのは適切な選択だ。
ペリカンズで居場所を得られなかったペイトンだが、7試合で確かな爪痕は残した。今後、プレーオフ圏内のチームで故障者が出た時の穴埋め候補としてのアピールには成功したはずだ。