シュルーダーの統率力を絶賛「コート上にコーチがいるようなものだ」
現地25日、ネッツはアウェーに乗り込みウォリアーズと対戦した。複数の主力を欠く中、ベテランリーダーのデニス・シュルーダーを軸に、脇役たちがステップアップすることで128-120の逆転勝ちを達成した。これでネッツは、ここ4試合で3勝と調子を上げて今シーズン8勝10敗としている。
この試合、ネッツはベン・シモンズ、ドリアン・フィニー スミス、ニコラス・クラクストンが欠場。さらに平均得点でチーム2位のキャメロン・ジョンソンが前半、チームトップのキャム・トーマスが第3クォーターに負傷退場というアクシデントに見舞われた。
第3クォーター途中に18点のビハインドを負ったネッツだったが、残ったメンバーたちが奮起し、5点ビハインドで第4クォーターに突入する。そしてシュルーダーが第4クォーターだけで17得点4アシストを記録。彼を起点にチーム全体でも確率の良いオフェンスを展開し、このクォーターで41-28とウォリアーズを圧倒して大きな勝利を挙げた。
シュルーダーが31得点7アシストとチームを牽引したネッツだが、第4クォーターで彼以外にコートに立ったのはジェイレン・ウィルソン、ザイール・ウィリアムズ、トレンドン・ワトフォードら普段スポットライトを浴びることが少ない脇役たちだった。彼らの活躍をジョルディ・フェルナンデスヘッドコーチは次のように称える。
「私たちは18点差で負けているところから、第3クォーター、第4クォーターと相手を上回った。選手が少ない中、チームとして完璧に戦えたから素晴らしい試合だった。このグループは最高だ。タイリース(・マーティン)は2ウェイ契約でこれまであまり試合に出ていなかったけど、彼は貢献する準備ができていた。キーオン(・ジョンソン)はディフェンス、Tワット(ワトフォード)は3ポイント、ザイールはセンターとして戦ってくれた。ジェイレンは2試合続けて41分プレーし、シェイク(・ミルトン)は得点で助けてくれた。みんなが賞賛に値する」
フェルナンデスヘッドコーチはさらに、経験不足の選手たちを引っ張ったシュルーダーへの絶大な信頼を強調した。「彼は試合をコントロールし、攻守の両方でみんなを正しい場所に配置する。コート上にコーチがいるようなものだ。彼の後半のパフォーマンスは、真のリーダーと言えるものだった」
開幕前、ネッツはミケル・ブリッジズをトレードで放出。代役となる即戦力の補強もなく、今シーズンは再建モードでリーグ下位に低迷するとの下馬評が大半だった。しかし、ここまでフェルナンデスの見事な采配と、トーマス、シュルーダー、ジョンソンの3人を軸に健闘している。今の質の高いチームバスケを続けることができれば、期待がさらに膨らむ。