出来レース疑惑も、その実態はムトンボの軽率すぎるミス
5月17日にニューヨークで行なわれたNBAドラフト・ロッタリーの結果、セブンティシクサーズが2016年のドラフト全体1位指名権を獲得した。
ロッタリーでは全体1位から3位までの指名権を抽選で決定し、4~14位はレギュラーシーズン中の勝率が低いチームから順に割り当てられる方式が採用されている。レギュラーシーズンをリーグ最低の10勝72敗で終え、1位指名権を獲得する確率が最も高かったセブンティシクサーズが、順当に全体1位指名権を獲得した。
シーズンの不振は別として、全体1位指名権の獲得はチームにとって大きなプラスだ。しかし、現役時代にシクサーズにも所属したレジェンド、ディケンベ・ムトンボのTweetが思わぬ誤解を生んだ。
Did Dikembe Mutombo spoil the draft lottery? pic.twitter.com/yuVs8ok45j
— Sportando (@Sportando) May 17, 2016
バスケットボール殿堂入り選手でもあるムトンボは、ロッタリーの結果が出る約4時間前に、セブンティシクサーズ時代にNBAファイナルに進出した2001年に撮影されたアレン・アイバーソンとの画像に「ドラフト1位指名権獲得おめでとう、セブンティシクサーズ」というメッセージを付け、Tweetしてしまったのだ。
ミスに気付いたムトンボは、すぐにツイートを削除し、改めて自身の画像に「すまない、セブンティシクサーズが1位指名権を獲得する確率の高さに興奮し、先走ってしまった。幸運を祈っている」というメッセージを付けて投稿し直した。
Sorry, guys.Got excited about the @sixers odds and got ahead of myself.Still keeping my fingers crossed for tonight. pic.twitter.com/u6bFaNTJml
— Dikembe Mutombo (@officialmutombo) May 17, 2016
『AP通信』によれば、セブンティシクサーズがムトンボに連絡をし、もしチームが1位指名権を獲得したら、祝福メッセージをTwitterに投稿するよう依頼していたそうだ。『AP通信』は、セブンティシクサーズがムトンボに送った何パターンかのサンプルメッセージを入手したというが、ムトンボはそのメッセージを受け取ると、そのまま投稿してしまったというのだ。
なんともお粗末な失態だが、電話インタビューに応じたムトンボは、「ロッタリーが出来レースなのでは?」との陰謀説を否定している。