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序盤からラプターズを突き放し、隙のない試合運びで完勝

2年連続で東カンファレンス決勝の舞台へと駒を進めた、東の横綱キャバリアーズ。昨年とは違い、レブロン・ジェームズ、カイリー・アービング、ケビン・ラブのビッグ3が揃い踏みだ。プレーオフでは1回戦、2回戦ともにスウィープで勝ち上がり、休養も十分。対するラプターズは、プレーオフに入ってから連続で第7戦までもつれ、実に14試合をこなしている。

キャブスはコンディション面のメリットを最大限に生かすべく、立ち上がりからエンジン全開。アービングの18得点を筆頭に、ビッグ3全員が前半だけで得点を2桁に乗せ、さらにはベンチスタートのチェニング・フライとマシュー・デラヴェドバが連続で3ポイントシュートを沈めるなど16-2のランを決め、一気にラプターズを突き放して66-44でハーフタイムを迎えた。

高確率でシュートを決めるキャバリアーズはディフェンスも堅実で、ラプターズにリズムを作らせない。デマー・デローザンが孤軍奮闘するも、他の選手は沈黙させた。後半に入ると、キャブスは早くも先を見据えて先発メンバーの負担を軽減させながら試合を進めていく。

結局、キャブスがプレーオフ球団新記録の31点差を付け、115-84で完勝。これでプレーオフに入ってからの連勝を9に伸ばし、2年連続NBAファイナル進出へ好スタートを切った。

一方のラプターズは疲労もあるのだろうが、キャブスの威圧感を前に持ち味を発揮できず。デローザンも後半は失速し、カイル・ラウリーも最後まで調子が上がらず8得点。デマール・キャロルに至っては2得点と精彩を欠いた。この試合を見る限り、今後よほど思い切った策を当てなければ、キャブスを倒すのは難しいと言わざるを得ない。