金丸に27得点を奪われるも、守備は崩れず序盤のリードを守り切る
アルバルク東京vs佐賀バルーナーズの第2戦。
佐賀は第1戦で負傷した帰化選手のジョシュ・ハレルソンがチームに帯同できず、チェイス・フィーラーが先発を務めた。ポイントガードのレイナルド・ガルシアを先発で起用できない状況で、攻撃の中心を担った金丸晃輔が7連続得点を挙げる。しかし、インサイドの分が悪く、オフェンスの起点が作れない状況で放つアウトサイドシュートに当たりが来ず一気に失速した。
一方のA東京はテーブス海のトランジションスリーなどで7-0と幸先良いスタートを切ると、ボールと人が連動するチームバスケットが機能し、高確率でシュートを沈めていく。開始約4分でリードを2桁に乗せると、ディフェンスでもタフショットを打たせ続けたことで24-10のビッグクォーターを作った。
その後もA東京のペースが続く。セバスチャン・サイズがインサイドで存在感を示しセカンドチャンスポイントを量産すると、安藤周人が自身のスティールからワンマン速攻に繋げ、開始約3分半でリードを23点まで拡大した。このままワンサイドゲームになるかと思われたが、A東京は第2クォーターの3ポイントシュート成功率が14.3%と低調だったように、フリーを作るも長距離砲を決め切れず、佐賀に付け入るスキを与えてしまう。ゲームメークに徹していた角田太輝に7得点2アシストを挙げられると、ヨーリ・チャイルズにも力強いプレーで6得点を奪われた。ラストポゼッションでもアリウープを決められ、46-28と点差を詰められて前半を終えた。
後半に入ると、サイズが再びセカンドチャンスポイントを量産するなど、ポゼッション数で上回ったA東京が試合を優位に進める。しかし、正確無比なフリースローに加え、タフショットもねじ込むなど、金丸にこのクォーターだけで15得点を奪われたことで突き放せず、17点差で最終クォーターを迎えた。その後も、互いに点を取り合う展開が続く中、メインデルのスティールから平岩玄の速攻に繋げ、75-54でオフィシャルタイムアウトに突入。A東京はオン・ザ・コートゼロで臨んだ残り3分から一気に点差を縮められはしたが、全体を通してディフェンスで大崩れせず、セーフティリードを保ち続けて79-66で勝利した。
セカンドチャンスポイントを量産したサイズは6本のオフェンスリバウンドを含む25得点10リバウンドのダブル・ダブルを記録。インサイドのバトルで優位性をもたらたしたアルトゥーラス・グダイティスとライアン・ロシターが12得点、11得点で続いた。一方、敗れた佐賀は金丸が4本の3ポイントシュートを含むゲームハイの27得点を挙げ、チャイルズが12得点、フィーラーが10得点で続いたが、セカンドチャンスポイントで6-18と下回ったことが大きく響いた。