ヨキッチ、マレー、ポーターJr.、ゴードンのカルテットを少なくとも26-27シーズンまで契約下に

ナゲッツが、アーロン・ゴードンと4年総額1億3300万ドル(約200億円)の契約延長に合意した。NBAインサイダーのクリス・ヘイズ記者によると、2028-29シーズンはプレーヤーオプションが付き、さらにトレードキッカー(トレードされた場合、給与が増加する権利)も含まれている模様だ。現行のナゲッツとゴードンの契約は残り2年間で約4500万ドル(約70億円)で、最終年となる来シーズンはプレーヤーオプションとなっていた。

現在29歳のゴードンは、2014年ドラフト全体4位指名を受けてマジックに入団。3年目から1試合平均2桁得点をマークするなど中心選手の一員として奮闘してきたが、チームを上位へと引き上げることができず、2020-21シーズン途中にトレードでナゲッツへと加入した。

しかしゴードンは、ニコラ・ヨキッチ、ジャマール・マレーの2枚看板をサポートするリーグ屈指のロールプレイヤーとしての地位を確立した。2023年のプレーオフでは20試合出場、平均35.7分、13.3得点、6.0リバウンドの活躍でチームのNBA制覇に貢献。ナゲッツでは出場した全試合に先発出場を果たすなど、コアメンバーの1人となっている。

2023年の優勝後、ナゲッツは昨オフにブルース・ブラウン、今オフにケンテイビアス・コールドウェル・ポープと、2年続けて頼りになるベテランが移籍。戦力の流出が続く中で今回、ゴードンの引き留めに成功したことは多い。ナゲッツは9月にマレーと4年総額2億800万ドル(約310億円)のマックス契約で延長に合意しており、ヨキッチ、マレー、第3のスコアラーであるマイケル・ポーターJr.にゴードンというカルテットを少なくとも2026-27シーズンまで契約下に置くことができる。

これでナゲッツは、今シーズンを含めた3年間は優勝を狙える戦力キープに成功したが、一方で4人のサラリーは今シーズンは約1億4400万ドル(約220億円)、26-27シーズンには1億8000万ドル(約270億円)を超える見込みだ。想定内とはいえ、若手育成も含めいかに低サラリーで戦力となる選手を増やしていけるのか、首脳陣は大きな難題を抱えることになる。