同期入団のグリーンは3年の契約延長

現地21日は2021年ドラフト組がルーキー契約からの延長を結べる期限となり、複数の選手が新契約を結んでいる。その中で、ロケッツのアルペラン・シェングンが、5年総額1億8500万ドル(約280億円)の契約延長に合意したことがわかった。ロケッツはジェイレン・グリーンとも最終年がプレーヤーオプションとなる3年総額1億600万ドル(約160億円)の契約延長で合意している。

シェングンは2021年ドラフト1巡全体16位でサンダーに指名されるも、すぐにトレードに出されてロケッツに加入。プロ1年目から右肩上がりで成長を続け、昨シーズンは63試合出場、平均32.5分、21.1得点、9.3リバウンド、5.0アシストを挙げた。211cmの万能センターは、ルカ・ドンチッチ、ニコラ・ヨキッチ、ヤニス・アデトクンボ、ジョエル・エンビード、ジュリアス・ランドルと共に昨シーズンNBAで6名のみだった1試合平均20得点、9リバウンド、5アシスト以上を記録し、ブレイクを果たした。

グリーンも昨シーズンは平均19.6得点、5.2リバウンド、3.5アシストと見事なスタッツを残している。だが、プレーの安定感に加え、平均20得点を残せるビッグマンという希少性などもあいまって、ロケッツは現時点においてシェングンをより重要視していることが、今回の2人の契約内容で明らかになった格好だ。

ちなみにシェングンの最終年はプレーヤーオプションとなっているが、ルーキー契約からの5年延長で最後にプレーヤーオプションが付帯されるのはドンチッチ、トレイ・ヤング以来となる。

昨シーズン、ロケッツは41勝41敗と、最後にプレーオフに出場した2019-20シーズン以来となる勝率5割以上をマーク。主力が揃って残留し、イメイ・ユドカヘッドコーチ2年目と戦術の浸透、連携の向上が楽しみな今シーズンは久しぶりの上位進出への期待が高まっている。その中で、懸念材料だったシェングンとグリーンの契約延長は、オフコートの雑音を封じる意味でもシーズン開幕に向けて大きなプラス材料となりそうだ。