河村勇輝

グリズリーズのオフェンスの良いアクセントに

グリズリーズは河村勇輝と2ウェイ契約を結んだ。『ESPN』などのメディアが速報を出した後、グリズリーズも正式にこれを発表している。

パリオリンピックを終えて、エグジビット10契約でグリズリーズのトレーニングキャンプに参加した河村は、初めて足を踏み入れたNBAにいち早く順応し、チーム内で愛されるとともにプレシーズンゲームでポイントガードとしての評価も勝ち取った。

プレシーズン5試合に出場し、平均15.1分プレーして3.4得点、4.2アシストを記録。スピードを生かしたドライブから、広い視野で次々とチャンスを演出するプレーは、グリズリーズのオフェンスの良いアクセントになると期待される。

デリック・ローズがチーム始動直前に現役引退を決め、スコッティ・ピッペンJr.が通常契約に昇格して、2ウェイ契約の枠が1つ空いていた。こうしてチャンスが生まれたのはツイていたが、河村はそのチャンスをコート上でのパフォーマンスでつかみ取った。

2ウェイ契約では、グリズリーズ傘下のGリーグチーム、メンフィス・ハッスルとグリズリーズを行き来しながら、NBAでは50試合までプレーすることができる。現状ではジャ・モラント、マーカス・スマート、ピッペンJr.とポイントガードの層が厚いわけではなく、NBAデビューの機会は遠からず訪れることになりそうだ。

出場試合数が50に近付いた時点でもチームが河村を必要とすれば、通常契約に昇格するチャンスも出てくる。引き続き、河村の活躍に期待したい。