ブーザー兄弟

ともに今夏のU17ワールドカップでアメリカの金メダル獲得に大きく貢献

ジャズなどでプレーしたカルロス・ブーザーを父に持ち、早くから全米屈指の有望株として注目されていたキャメロンとケイデンの双子が、来秋から父の母校である名門デューク大に進学する意向を表明した。

ブーザー兄弟は、8月後半から9月上旬にかけてデューク大、マイアミ大、フロリダ大を訪問した後、父と同じ進路を選択した。父・カルロスは『ESPN』の取材に対し、2人は自分たちで進路を決めたと明かしている。

2人で時間をかけて、一緒に大学でプレーすると決断したことに興奮している。2人は互いを引き立て合っていて、彼らにとって最高の決断をした。私と母にとってこれ以上誇らしいことはない。これからも楽しい旅路になるだろうね」

カルロスは、ジャズ、ブルズを中心にNBAで13シーズンにわたってプレーし、ジャズ時代の2006年、07年にオールスターに選出された一流選手だった。デューク大でも1年生から3年生まで主力として活躍し、2年時の2001年にはジェイ・ウィリアムス、シェーン・バティエ、マイク・ダンリービーらと共にNCAAトーナメント優勝に貢献しているレジェンドだ。

ともに将来生豊かなキャメロン、ケイデンだが、現時点でより評価が高いのはキャメロンだ。父と同じ206cmのビッグマンであるキャメロンは、今夏に行われた『FIBA U17バスケットボール・ワールドカップ』で平均20.1得点、9.9リバウンドの大活躍。エースとしてアメリカを優勝へと導いて大会MVPを受賞している。高校入学当初から逸材と言われてきたキャメロンは、2026年ドラフトでのトップ3指名が有力視されている。

193cmのポイントガードであるケイデンは、キャメロンに比べると評価が落ちるが、それでも世代トップ20に入るプレーヤーと見られている。中でも非凡なパスセンスの評価は高く、キャメロンと共に出場したU17ワールドカップでもチームトップの6.4アシストと存在感を示した。

まだ気の早い話であるが、1年後にはケイデンのパスからキャメロンが得点を量産するブーザー兄弟のホットラインが、大学バスケ界を沸かせることは間違いない。