写真=野口岳彦

広島との契約は今シーズン限り、すべてのオファーを聞く方針

新リーグの開幕を控えたこの夏、選手の移籍はかつてないほど活発になることが予想される。

移籍市場の注目選手は数多く存在するが、その中でも移籍が決まれば「2016年夏最大の移籍」となりそうなのが、広島ドラゴンフライズの竹内公輔だ。2014年にトヨタ東京から広島に加入した竹内は、今シーズン限りで現在の契約が満了となる。

今後は、広島を含むすべてのオファーを検討し、次にプレーするチームを決めるとの意向を示している。

広島は今シーズンのNBLで9位に終わり、プレーオフ進出を逃した。そして来たるべきBリーグでは2部に所属することになる。竹内は押しも押されもせぬ日本代表の主力選手であり、スター性もある。そもそも、「日本人のパワーフォワード」は貴重であり、竹内クラスの選手であればB1の18クラブすべてが獲得に名乗り出てもおかしくはない。

1985年1月29日生まれの31歳。ベテランと呼ばれる年齢になっており、過去に大きなケガも経験しているが、今シーズンのプレーを見る限り、衰えは全く感じられない。全55試合中47試合に出場、619得点381リバウンド54アシストと、スタッツは申し分ない。そして数字に表れないインパクトを持つプレーヤーでもある。

竹内がどんなオファーを受け取り、どんな決断を下すのか。Bリーグ開幕によりバスケを取り巻く環境が激変しようとしている今、彼の動向は今後のバスケ界の進む道を示す指針となるかもしれない。