カール・アンソニー・タウンズ

「ここでプレーできることにワクワクしている」

カール・アンソニー・タウンズがニューヨークに到着した。トレーニングキャンプ開始まで数日というタイミングで決まったトレードで、愛着あるティンバーウルブズを離れることを知った時の気持ちを「ショック、ショック。もっと言えば『驚愕』だった」とタウンズは表現する。

「まずは9年間という時間を過ごせたことへの感謝を伝えたい。ミネソタで地域社会の一員として受け入れられ、前向きな気持ちにさせてくれたこと、成長させてくれたことに感謝している。素晴らしいチームメート、コーチングスタッフ、フロントにもね。ウルブズでプレーする機会を得られたことに感謝している」

それでも、タウンズの本音は心の奥底にすでにしまわれた後だ。古巣への言及は最小限に留め、「ここでプレーできることにワクワクしている。早く始めたい」と、ニックスでの新たな挑戦について言葉を費した。

タウンズは9シーズンを過ごしたミネアポリスを故郷と見なしていたが、本当の故郷はニュージャージー州ピスカタウェイで、ニューヨークとは目と鼻の先だ。「ゆっくりした気分でリラックスできるよ。家族と一緒にいられるのは良いことだ。祖母に会える回数が増えるし、姪や甥の成長を見守ることもできる。やっぱり地元だから、いろんな人からの通知が今も鳴りやまないよ(笑)」

すでに気持ちは切り替わり、ニックスの新戦力として自分に何ができるか、自分が何をすべきかを考えている。ミネソタのファンがそうだったように、新天地ニューヨークでも彼はファンの支持を集め、その飾らないキャラクターで愛されるだろう。

「最初にやったのはジェイレンへの挨拶だ。『やあ、僕がカールだよ』ってね」とタウンズは楽しそうに言う。このトレードがスクープされた直後、まだ正式決定ではないためにジェイレン・ブランソンはタウンズ獲得についての質問に「カールという名前の人は知らない」とはぐらかしていた。タウンズはそれを知っていてジョークにしたのだ。

ニックスで迎える新たなシーズンへの抱負を、タウンズはこう語る。「ただ日々努力するだけ。すべての練習を決して怠ることなく、毎日ベストを尽くし、全力でプレーする。勝負がここから始まることはみんな分かっていると思う。オールスターブレイクから調子を上げていけばいいわけじゃないんだ。今から努力して、チームの習慣を磨き上げていく。その意味でみんなをできる限り後押ししたいと思っている」

「このチームには特別な何かがある」とタウンズは言う。「昨シーズン、このチームは特別なものを作り上げた。僕はそのチームを助け、みんなと最高のチームメートになるためにここに来た。まずは自分自身をベストな状態へと持っていきたい。その上でチームメートを助け、最高のチームを作り上げる。僕はウルブズしか知らないから、厳しい状況に直面するかもしれない。でも、最高の選手を目指すことだけを考えて前に進むつもりだ」