第3クォーター終盤の9-0のランで一気に突き放す
『りそなBリーグ』開幕戦で群馬クレインサンダーズと広島ドラゴンフライズが対戦した。
ホームの群馬は藤井祐眞、細川一輝、トレイ・ジョーンズ、マイケル・パーカー、ケーレブ・ターズースキーが先発を務めた。一方の広島は寺嶋良が右脚の負傷のため、河田チリジが頚椎椎間板ヘルニアのため、ドウェインエバンスが短母趾屈筋、母趾内転筋損傷のためエントリーできず、中村拓人、山崎稜、上澤俊喜、ケリー・ブラックシアー・ジュニア、ニック・メイヨがスターターに。
山崎に3ポイントシュートを決められ先制を許した群馬だったが、強度の高いディフェンスから流れをつかむ。ボールマンだけでなく、受け手にもプレッシャーをかけることで広島オフェンスを停滞させると、すぐにオフェンスに転じ10点を速攻で挙げる。そして、このクォーターだけで7本のターンオーバーを誘発するなど主導権を握り続けると、第2クォーター開始4分弱にはターズースキーがミドルシュートを沈めてリードを2桁に乗せた。その後、タフショットが続く場面もあったが、2連続で速攻を成功させるなど、要所を締めた群馬が36-26で前半を終えた。
後半に入ると、群馬は連続得点を許し、セカンドチャンスから3ポイントシュートを決められるなど点差を縮められる場面もあったが、安定したディフェンスで波に乗らせない。そして、我慢の時間帯を耐え抜くと、一気に流れがやってくる。細川がデザインされたプレーからゴール下のイージーシュートを成功させると、藤井が個人技からパーカーのイージーシュートをお膳立て。さらに前半は沈黙していた細川が2本連続で3ポイントシュートを沈めるなど、9-0のランで59-41と突き放した。そして、最終クォーターのファーストプレーで細川がタフな3ポイントシュートを沈めてリードを20の大台に乗せると、その後も攻守ともに崩れずに最終スコア82-53で快勝した。
勝利した群馬は細川とフリッピンがともにチームハイとなる13得点を挙げ、ターズスキーが12得点、ジョーンズが11得点で続くバランスの良いオフェンスを展開した。一方、敗れた広島はブラックシアー・ジュニアが7本すべてのフリースローを成功させゲームハイの20得点を挙げたが、2桁得点は1人に留まり、21本ものターンオーバーが大きな敗因となった。