スクート・ヘンダーソン

先発起用について「僕が決めることではない」

トレイルブレイザーズは昨シーズンに、長らくチームの顔であったデイミアン・リラードと袂を分かち新たなサイクルに突入したが、若手主体のチームは21勝61敗と低迷。これは再建1年目として致し方ないという見方もできるが、今シーズンに関しては確実な進歩を見せる必要がある。

そのためには、主力が揃ってヘルシーなシーズンを送ることが大事だ。。昨シーズンはアンファニー・サイモンズが46試合、シェイドン・シャープが32試合の出場に留まるなど、主力選手の大半が長期離脱を強いられた。ただでさえ選手層が薄い中、今シーズンも同じ轍を繰り返した場合、再び低迷することは間違いない。

最も大事なのは、ドラフト上位指名で獲得した有望株たちのステップアップだ。特に昨年のドラフト全体3位で指名されたポイントガードのスクート・ヘンダーソンは2年目のブレイクが期待される。昨シーズンのヘンダーソンは62試合に出場し、平均14.0得点、5.4アシストとスタッツ的には及第点だった。しかし、NBA1年目なこと、19歳という年齢を考慮しても、荒削りでミスが多かったことは否めない。

メディアデイで、ヘンダーソンは「2年目のスタートを、僕は引き続き自信を持って切ることができる。1年目を経験したことで、今はより自信が増している感じだ」と昨シーズンの経験を糧にした飛躍に自信を見せる。

ヘンダーソンがこう語る理由の1つにチームメートとのケミストリーの向上がある。「今、チームメートたちと一緒にいると楽しい。コート上ではないところで、より個人的にみんなを知ることができているんだ」

昨シーズン、ヘンダーソンの先発起用は62試合の内、32試合に留まった。。不動の先発ガードを目指しているのかを聞かれると、「僕が決めることではない」と意識しておらず、「自分にコントロールできるのは、練習に出て試合で自分のプレーをし、楽しむことだ。そしてチームメートを応援することだよ」と語る。

チームの低迷もあるが、昨シーズンの新人王の投票においてヘンダーソンは、1ポイントも獲得できなかった。全くインパクトを残せずに終わった1年目の雪辱を彼が果たすことができれば、チームも大きく前進するはずだ。