ウォジナロウスキ引退によりNBAインサイダーでは一番のビッグネームに 

先日、『ESPN』の名物記者アドリアン・ウォジナロウスキがジャーナリスト業の引退、母校であるセント・ボナベンチャー大の男子バスケットボール部GMに就任することを発表したのはNBA界隈に大きな衝撃を与えた。

woj砲と評された選手の移籍に関するスクープを連発したウォジナロウスキが業界から去った今、NBAメディアで最も知名度のあるジャーナリストとなったのがシャムス・カラニアだ。これまでも2大巨頭としてウォジナロウスキに負けないスピード、頻度でスクープを報じていたカラニアの価値は、相対的に大きく高まっている。

現在30歳と、まだまだ若いカラニアは記者、コメンテイターとして『The Athletic』、『Stadium』、『Fan Duel』と3つのメディアで活動してきた。だが、6年間在籍した『The Stadium』とは契約満了によって離れ、『The Athletic』、『Fan Duel』とも近々満了を迎えると『New York Post』で報じられている。

今、NBAインサイダーとして一番のビッグネームであるカラニアは、引く手数多な状況となっている。そして、スポーツビジネスの情報メディア『Front Office Sports』によると、2025-26シーズンからの新放映権を『ABC・ESPN』のディズニーグループと共に取得するNBC、Amazonの2大ネットワークがカラニアの獲得に興味を持っているという。

カラニアの今後だが、『The Athletic』とは契約延長で看板ジャーナリストとして引き続き執筆活動を行いつつ、NBCもしくはAmazonの看板コメンテイターとして映像業界でも露出をより増やしていくと予想する声もある。フリーエージェント選手の行き先はほぼ決まった今、カラニアはNBA業界において去就が注目される一番の大物FAかもしれない。